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相葉がニノの所に向かったのを確認して
翔がホッと息を吐いた

そんな翔を後ろから抱きしめた

「お、大野さんっ？」

驚く翔の耳元でそっと囁いた

「惚れ直した…」

「え？」

「ニノの事、理解してやれる奴って少ないから…
大体の人って気難しい奴って思いがちじゃん
俺も初めはそう思ってたし」

でも違うんだよな…
翔が言ったように人に対して慎重なんだ

表の顔に騙されないで、この短期間にニノの本性を見抜いた翔は人の内面を見られる人間なんだろう

「ニノって なかなか壁を崩してくれないじゃん
だから相葉みたいに体当たりで壁を崩しに行く奴がニノには合ってるのかな、って思ってた
実際そうなったみたいだし？」

「そうですね、俺もあのふたり お似合いだと思います」

「潤の場合もイケイケ的な所あるけどさ
アイツのは相葉とまたちょっと違うから
経験豊富で、体当たりと言うよりは当たって砕けても良いから向かって行くタイプ
ゲット出来れば運が良い、ダメだったら次を探す
だからニノは捕まらないと思ったけど
相葉にしてみれば恐怖だったのかもな…
突然のイケメン登場で」

「ふふっ…そうですね
潤さんは見た目 カッコイイですから」

可笑しそうに笑う翔をギュッと抱きしめた

「翔も潤の事、イケメンだと思うんだ…」

「思いますよ？」

「潤が翔のこと本気で好きだって言ったら？」

腕の中で翔がクスクス笑う

「ヤキモチですか？」

「そう、ヤキモチ…
俺 ブルーにさえヤキモチ妬くだろ？」

「ヤキモチ妬いて貰えるのは嬉しいです
でも、信用されないのは悲しいかな…」

「信用してるよ？
だから、翔が迷いなく俺を選ぶって言ってくれるのを聴きたいの」

翔が首を捻り俺を俺を見上げた

「随分と信用されてるんですね、俺」

少し驚いたような表情をする

「当たり前だろ？
お前の気持ちが簡単な物じゃない事はよ〜くわかってるからな」

悩み抜いた上でずっと俺を好きでいてくれた
そんなお前の気持ちを疑う訳ないだろ

嬉しそうに微笑む翔

「他の誰よりも大野さんが好き…です」

その唇にそっとくちづけた…