take a breather
第11章 君のうた
「智…大丈夫?」
「あ…あぁ、うん…」
かあちゃんの心配そうな声を背中に聞いて
階段を上がり自分の部屋へ向かう
部屋に入ると体から力が抜けその場に座り込んだ…
俺と翔が本当の兄弟じゃない?
さっき かあちゃんが話してくれた
俺が知らなかった真実…
翔の母親はかあちゃんの妹さん
その妹さんは北海道の農家に嫁いだ
だから行き来が難しく
翔が生まれてすぐに一度だけ家族でお祝いに行ったらしい
翔が生まれた時なら俺はまだ1歳ちょっと…
年齢的にも記憶出来るような歳じゃない
その妹夫婦が不幸な事故にあったのは
俺が3歳の誕生日を迎える直前
親子3人で遊びに行った帰りに交通事故に遭った
その知らせを受けたかあちゃんは とうちゃんと俺を置いて妹さんの所に駆けつけた
妹さん夫婦は即死…
車の後部座席で寝ていた翔だけが奇跡的に助かったらしい
翔を施設に預けることも話し合われたが
かあちゃんが自分で引き取って育てると家に連れ帰ってきた
『だって 翔…凄く可愛いんですもの
誰かに任せられないじゃない』
かあちゃんらしい意見…
『智は気付いてなかったのね?
翔がここに来た時はそこそこ大きくなってたし
年齢的にも辻褄が合わないから気がついてるかと思ってた』
たしかに…
一歳差の俺と翔…なのに俺がここで翔に会ったのは俺が3歳の時
翔は間もなく2歳になろうとしていた時だった
それにごはんは食べさせた記憶はあるけど
ミルクを飲ませた記憶がない
俺の記憶の中の翔にハイハイをする姿はなく
既に俺に手を取られ一緒に歩いてる姿だった
なんてこったい!今頃気がつくなんて!
鈍いにも程があるだろ!
翔は既に気が付いてたっていうのに…
「あ…あぁ、うん…」
かあちゃんの心配そうな声を背中に聞いて
階段を上がり自分の部屋へ向かう
部屋に入ると体から力が抜けその場に座り込んだ…
俺と翔が本当の兄弟じゃない?
さっき かあちゃんが話してくれた
俺が知らなかった真実…
翔の母親はかあちゃんの妹さん
その妹さんは北海道の農家に嫁いだ
だから行き来が難しく
翔が生まれてすぐに一度だけ家族でお祝いに行ったらしい
翔が生まれた時なら俺はまだ1歳ちょっと…
年齢的にも記憶出来るような歳じゃない
その妹夫婦が不幸な事故にあったのは
俺が3歳の誕生日を迎える直前
親子3人で遊びに行った帰りに交通事故に遭った
その知らせを受けたかあちゃんは とうちゃんと俺を置いて妹さんの所に駆けつけた
妹さん夫婦は即死…
車の後部座席で寝ていた翔だけが奇跡的に助かったらしい
翔を施設に預けることも話し合われたが
かあちゃんが自分で引き取って育てると家に連れ帰ってきた
『だって 翔…凄く可愛いんですもの
誰かに任せられないじゃない』
かあちゃんらしい意見…
『智は気付いてなかったのね?
翔がここに来た時はそこそこ大きくなってたし
年齢的にも辻褄が合わないから気がついてるかと思ってた』
たしかに…
一歳差の俺と翔…なのに俺がここで翔に会ったのは俺が3歳の時
翔は間もなく2歳になろうとしていた時だった
それにごはんは食べさせた記憶はあるけど
ミルクを飲ませた記憶がない
俺の記憶の中の翔にハイハイをする姿はなく
既に俺に手を取られ一緒に歩いてる姿だった
なんてこったい!今頃気がつくなんて!
鈍いにも程があるだろ!
翔は既に気が付いてたっていうのに…