take a breather
第11章 君のうた
その日から翔が俺の隣を歩くことはなくなった
朝は文化祭の準備とやらで俺よりも少し早めに家を出るようになり
バンドメンバーと集まる時は潤が隣にいる
俺が望んだことなのに…
翔の為にと思ったのに…
なのになんでだ?…なんで翔は笑わなくなった?
いや、笑っていないわけじゃない…
でも 以前のように可愛い笑顔を見せなくなった
まるで そうしなきゃいけないから笑ってるみたいな…
義務的な笑顔…
俺は何か間違えたのか?
あの時 ニノが言っていたように本末転倒になってる?
翔の幸せを願ったのに 俺がした事は翔から本来の笑顔を奪ってしまった
学祭前日…
明日のリハーサルを体育館ステージで行う為に楽器を取りに音楽室へ
「翔ちゃんまだ来てないね
どうする?運び始めちゃう?
ドラムセット運ぶの時間掛かるし…」
約束していた時間になっても姿を見せない翔…
「そうだね、実行委員の人たち待たせても悪いから運んじゃおうか」
その時、松潤のスマホが鳴った
「お?翔くんだ…
もしもし翔くん?
うん…うん…そっか、わかった
準備はしておくから4時になったら体育館においで?
じゃあ…」
スマホをポケットにしまいながら俺たちを見る松潤
「翔くん、クラスの準備に手間取ってるんだって…
準備はいいからリハだけ出てくるように言ったから」
「オッケー、じゃあはじめよっか」
「ん、ドラムからでいいよな?」
「そうだね、あっちでセットしなきゃいけないし」
相葉ちゃんと松潤が各々ドラムを手にし歩き出した
「智?どうしたの?早く行くよ?
あまり時間ないんだから」
動き出さない俺に声を掛けるニノ…
「なぁニノ…俺 なんでこんなに悔しいんだろ…」
「悔しい?なにが」
「翔が俺にじゃなく、松潤に連絡よこしてきた事…」
そう言うと ニノは眉毛を下げて苦笑いをした
「ほんと…手の掛かる人…」
朝は文化祭の準備とやらで俺よりも少し早めに家を出るようになり
バンドメンバーと集まる時は潤が隣にいる
俺が望んだことなのに…
翔の為にと思ったのに…
なのになんでだ?…なんで翔は笑わなくなった?
いや、笑っていないわけじゃない…
でも 以前のように可愛い笑顔を見せなくなった
まるで そうしなきゃいけないから笑ってるみたいな…
義務的な笑顔…
俺は何か間違えたのか?
あの時 ニノが言っていたように本末転倒になってる?
翔の幸せを願ったのに 俺がした事は翔から本来の笑顔を奪ってしまった
学祭前日…
明日のリハーサルを体育館ステージで行う為に楽器を取りに音楽室へ
「翔ちゃんまだ来てないね
どうする?運び始めちゃう?
ドラムセット運ぶの時間掛かるし…」
約束していた時間になっても姿を見せない翔…
「そうだね、実行委員の人たち待たせても悪いから運んじゃおうか」
その時、松潤のスマホが鳴った
「お?翔くんだ…
もしもし翔くん?
うん…うん…そっか、わかった
準備はしておくから4時になったら体育館においで?
じゃあ…」
スマホをポケットにしまいながら俺たちを見る松潤
「翔くん、クラスの準備に手間取ってるんだって…
準備はいいからリハだけ出てくるように言ったから」
「オッケー、じゃあはじめよっか」
「ん、ドラムからでいいよな?」
「そうだね、あっちでセットしなきゃいけないし」
相葉ちゃんと松潤が各々ドラムを手にし歩き出した
「智?どうしたの?早く行くよ?
あまり時間ないんだから」
動き出さない俺に声を掛けるニノ…
「なぁニノ…俺 なんでこんなに悔しいんだろ…」
「悔しい?なにが」
「翔が俺にじゃなく、松潤に連絡よこしてきた事…」
そう言うと ニノは眉毛を下げて苦笑いをした
「ほんと…手の掛かる人…」