take a breather
第11章 君のうた
いつ終わるかわからないから
昇降口でひたすら翔を待つ
時折、帰って行く女子たちに
チラチラと視線を流され、ヒソヒソ話をされた
俺、怪しいやつに見られてる?
でも その表情は不審がると言うよりは にやけてるような…
その答えをくれたのは3年生のお姉さまたち
「あ〜ナイトだぁ」
「なになに?プリンス待ち?」
数名の先輩たちに囲まれた
翔が言っていたのはこのことか…
「ども…」
「ほんと仲良いねぇ」
「あんな可愛い弟いたら私だって可愛がるよぉ〜」
「あー、確かにぃ」
翔が怯むのは当然だな…
人のことなど御構い無しに進んでいく会話
さっきまでチラ見していた女子たちも
きっと同じようなことを話していたんだろう…
「ナイトのクラスは明日何やるの?」
「…喫茶店ですけど」
「喫茶店かぁ」
「行っちゃう?」
「行くでしょ!」
来なくていいわ…
うんざりしはじめたところに聞こえてきた声
「明日 任せたよ?翔」
翔?
声のする方を見ると翔がクラスメイトの男子2人と歩いてくる
「ん〜、でも あんなんで良いのかなぁ?」
「いいに決まってんじゃん!
集客力ハンパないって」
「ほんとに?あれで人集まるの?」
「マジ完璧!」
「女子も男子もわんさか来るでしょ」
何をやろうとしてるんだ?翔は
「あ〜、プリンス登場」
翔の姿を捉えザワつき出したお姉さまたち
「え…」
翔がこちらを向くと俺と目が合った
「あれ?さと兄?」
「ナイトがお待ちかねだよぉ〜」
「え…待っててくれたの?」
「当然でしょ、ナイトなんだからぁ」
キャアキャアしはじめた
何がそんなに楽しいのか…理解できん
これ以上無駄話に付き合うのはゴメンだ
靴に履き替え昇降口を出た
「待って、さと兄」
翔に呼び止められ振り返る
友人たちに別れを告げ走ってくる翔が見えた
「…ありがと、待っててくれて…」
嬉しそうに笑う翔…
久しぶりに見た翔の可愛い笑顔にドキッとした
昇降口でひたすら翔を待つ
時折、帰って行く女子たちに
チラチラと視線を流され、ヒソヒソ話をされた
俺、怪しいやつに見られてる?
でも その表情は不審がると言うよりは にやけてるような…
その答えをくれたのは3年生のお姉さまたち
「あ〜ナイトだぁ」
「なになに?プリンス待ち?」
数名の先輩たちに囲まれた
翔が言っていたのはこのことか…
「ども…」
「ほんと仲良いねぇ」
「あんな可愛い弟いたら私だって可愛がるよぉ〜」
「あー、確かにぃ」
翔が怯むのは当然だな…
人のことなど御構い無しに進んでいく会話
さっきまでチラ見していた女子たちも
きっと同じようなことを話していたんだろう…
「ナイトのクラスは明日何やるの?」
「…喫茶店ですけど」
「喫茶店かぁ」
「行っちゃう?」
「行くでしょ!」
来なくていいわ…
うんざりしはじめたところに聞こえてきた声
「明日 任せたよ?翔」
翔?
声のする方を見ると翔がクラスメイトの男子2人と歩いてくる
「ん〜、でも あんなんで良いのかなぁ?」
「いいに決まってんじゃん!
集客力ハンパないって」
「ほんとに?あれで人集まるの?」
「マジ完璧!」
「女子も男子もわんさか来るでしょ」
何をやろうとしてるんだ?翔は
「あ〜、プリンス登場」
翔の姿を捉えザワつき出したお姉さまたち
「え…」
翔がこちらを向くと俺と目が合った
「あれ?さと兄?」
「ナイトがお待ちかねだよぉ〜」
「え…待っててくれたの?」
「当然でしょ、ナイトなんだからぁ」
キャアキャアしはじめた
何がそんなに楽しいのか…理解できん
これ以上無駄話に付き合うのはゴメンだ
靴に履き替え昇降口を出た
「待って、さと兄」
翔に呼び止められ振り返る
友人たちに別れを告げ走ってくる翔が見えた
「…ありがと、待っててくれて…」
嬉しそうに笑う翔…
久しぶりに見た翔の可愛い笑顔にドキッとした