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確定ではないが
なんとなく松潤のとってた行動の意図はわかった

でもなんでそんなこと…

「さと兄、どうかした？」

「あ、いや…なんでもない」

理由はわからないけど
松潤は俺から翔を奪う気はないってこと、だよな…

「なぁ…もし松潤から真剣にコクられたら
お前どうしてた？」

「ん〜、どうしてたかなぁ…
さと兄次第だよね」

「俺次第？」

「うん。さと兄が付き合えって言えば付き合っただろうし
やめろって言えばやめただろうし」

「お前の意思はないのかよ…」

「あるよ？
だから さと兄次第なの」

「どこがだよ
俺の言いなりになってるだけじゃねぇか」

「言いなりじゃない…
さと兄がどう思ってるかで決めるってこと」

「俺がどう思ってるか？」

「そう…だから逆に聞くね？
僕が潤くんに告白されたって言ったら…
さと兄はなんて言う？」

ちょっと前までの俺なら…本当の兄弟だと思ってた頃の俺なら
翔が望むのであればふたりの付き合いを認めただろう

でも 今の俺なら間違いなく反対する

「『やめろ』って言う…
松潤だけじゃなく、誰からの告白でも断れって言う」

翔の瞳を見つめながら
真面目なトーンで思いを伝えると
翔は嬉しそうに微笑んだ

「なら、全部断る」

「そんなんでいいのか？
結局俺の言いなりなんじゃ…」

「なんでさと兄は『断れ』って言うの？」

「え…なんで、って…」

今度は翔が真剣な顔で聞いてきた

理由は簡単…

「誰にも渡したくないから…
翔はずっと…俺だけの翔だったから…」

「うん。だから これからも さと兄だけの僕」

そう言って笑う翔はとても可愛くて
そして…とても幸せそうだった