take a breather
第11章 君のうた
「さて、なに頼もう…
智の奢りだからなぁ」
ニノがメニュー表に目をやる
「まずはポテトだろ」
「俺 たこ焼き食いたい!」
「それとぉ ピザも頼もうか?」
「おっ、いいねぇ…」
3人が次から次へとオーダーを決めていく
「え…マジで?
俺、そんな金ないんだけど…」
「マジに決まってんじゃん
翔ちゃんのこと手に入れたんだよ?
こんなの安いもんでしょ」
食べ物と翔は比べものにならないけど
実際問題、そんなに金持ってないし…
「さと兄、大丈夫だよ?
僕、母さんからご飯代預かってるから
それで払おう?」
隣に座る翔がニコッと笑った
「え、なに?ご飯代って…」
「『なに』って
今日の夜から明日のお昼までのご飯代…
父さんと母さん、今日はふたりで温泉旅行でしょ?」
「あっ!あれって今日?」
「うん、そう…
もしかして忘れてた?」
「…忘れてた」
「なになに?今日はふたりだけでお留守番?」
ニヤニヤしはじめる3人…
先月あった町内の夏祭りで
母ちゃんが一等のペア温泉旅行券を当てた
当たった直後に『いつ行こう♪』と大はしゃぎしていたのは覚えてる
でも それが今日だったとは…
翔のことがあったから他のことに気が回っていなかった
「そ、か…今日だったんだ…」
「よかったね〜
ふたりでラブラブできるよ〜」
「さっきは邪魔したからな」
「あんな公衆の面前であれ以上のイチャイチャは犯罪でしょ
止めてあげて正解だと思うけど?」
「そうだよねぇ、他の人たちはふたりが本当の兄弟じゃないって知らないんだし」
「俺たちだって最初は戸惑ったよな?
どうしてやるのがいいのか」
そうだ!こいつら いつから俺たちのこと知ってたんだ⁈
智の奢りだからなぁ」
ニノがメニュー表に目をやる
「まずはポテトだろ」
「俺 たこ焼き食いたい!」
「それとぉ ピザも頼もうか?」
「おっ、いいねぇ…」
3人が次から次へとオーダーを決めていく
「え…マジで?
俺、そんな金ないんだけど…」
「マジに決まってんじゃん
翔ちゃんのこと手に入れたんだよ?
こんなの安いもんでしょ」
食べ物と翔は比べものにならないけど
実際問題、そんなに金持ってないし…
「さと兄、大丈夫だよ?
僕、母さんからご飯代預かってるから
それで払おう?」
隣に座る翔がニコッと笑った
「え、なに?ご飯代って…」
「『なに』って
今日の夜から明日のお昼までのご飯代…
父さんと母さん、今日はふたりで温泉旅行でしょ?」
「あっ!あれって今日?」
「うん、そう…
もしかして忘れてた?」
「…忘れてた」
「なになに?今日はふたりだけでお留守番?」
ニヤニヤしはじめる3人…
先月あった町内の夏祭りで
母ちゃんが一等のペア温泉旅行券を当てた
当たった直後に『いつ行こう♪』と大はしゃぎしていたのは覚えてる
でも それが今日だったとは…
翔のことがあったから他のことに気が回っていなかった
「そ、か…今日だったんだ…」
「よかったね〜
ふたりでラブラブできるよ〜」
「さっきは邪魔したからな」
「あんな公衆の面前であれ以上のイチャイチャは犯罪でしょ
止めてあげて正解だと思うけど?」
「そうだよねぇ、他の人たちはふたりが本当の兄弟じゃないって知らないんだし」
「俺たちだって最初は戸惑ったよな?
どうしてやるのがいいのか」
そうだ!こいつら いつから俺たちのこと知ってたんだ⁈