take a breather
第12章 Step and Go
声を聞けば間違いなく男性のもの
俺よりも低い、少しハスキー掛かった声…
なのに一瞬 女性かと勘違いさせられる
よく見ると顔の作り自体がそんなに女性っぽいとかではないんだ
確かに色は白いし 唇は紅いし
目はくっきりとした二重瞼で整った顔立ち
でも勘違いをする原因は顔じゃなく その雰囲気…
やたらと色っぽいと言うか 艶っぽい
今時の若い女性でここまで色気を持つ人もなかなかいないんじゃないか?
「貴方じゃないの?」
「え…」
「今夜の俺の相手…」
「あ…」
マサキの方にチラッと視線を送るとニコッと笑って小さく頷く
「俺、だけど…」
「初めてなんだ?」
「え…」
「男、抱くの…
だから躊躇ってるんでしょ?」
流し目でこちらを見て微笑みを浮かべる…
その妖艶さに思わず息を飲んだ
「試すだけ試してみたら?
それで駄目だったら途中でやめてもいいから…
まぁ、そうは言っても
今までいないけどね?途中でやめた人…」
そう言ってグラスに残っていたカクテルを一気に流し込む
「ご馳走さま」
グラスを置いてショウが立ち上がる
「また 何かあったらよろしく頼むね」
「『何かあったら』ってマサキが原因だろ?
あまり彼氏さんに無理させるなよ?」
「はい、なるべく気をつけます」
「気をつける気ないだろ?」
「気をつけても無駄なんでね」
「それだけ魅力的な人だって?
惚気てんなぁ…」
マサキと軽口を叩き合う姿は先程の色気など微塵も感じさせない普通の男友達
「さ、行こう?えと…」
「智…大野智だよ」
「じゃあ 智 行こう」
「あぁ。マサキ、ご馳走さま」
カクテルの代金をテーブルに置いて立ち上がる
「ありがとうございます」
先を歩くショウの後に早足でついて行き店を出た
俺よりも低い、少しハスキー掛かった声…
なのに一瞬 女性かと勘違いさせられる
よく見ると顔の作り自体がそんなに女性っぽいとかではないんだ
確かに色は白いし 唇は紅いし
目はくっきりとした二重瞼で整った顔立ち
でも勘違いをする原因は顔じゃなく その雰囲気…
やたらと色っぽいと言うか 艶っぽい
今時の若い女性でここまで色気を持つ人もなかなかいないんじゃないか?
「貴方じゃないの?」
「え…」
「今夜の俺の相手…」
「あ…」
マサキの方にチラッと視線を送るとニコッと笑って小さく頷く
「俺、だけど…」
「初めてなんだ?」
「え…」
「男、抱くの…
だから躊躇ってるんでしょ?」
流し目でこちらを見て微笑みを浮かべる…
その妖艶さに思わず息を飲んだ
「試すだけ試してみたら?
それで駄目だったら途中でやめてもいいから…
まぁ、そうは言っても
今までいないけどね?途中でやめた人…」
そう言ってグラスに残っていたカクテルを一気に流し込む
「ご馳走さま」
グラスを置いてショウが立ち上がる
「また 何かあったらよろしく頼むね」
「『何かあったら』ってマサキが原因だろ?
あまり彼氏さんに無理させるなよ?」
「はい、なるべく気をつけます」
「気をつける気ないだろ?」
「気をつけても無駄なんでね」
「それだけ魅力的な人だって?
惚気てんなぁ…」
マサキと軽口を叩き合う姿は先程の色気など微塵も感じさせない普通の男友達
「さ、行こう?えと…」
「智…大野智だよ」
「じゃあ 智 行こう」
「あぁ。マサキ、ご馳走さま」
カクテルの代金をテーブルに置いて立ち上がる
「ありがとうございます」
先を歩くショウの後に早足でついて行き店を出た