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take a breather

第1章 Now or Never

早く慣れるようにとは言っても、初めてだから今日は2戦目は止めといた。

ベトベトになった体をお互い洗いっこしたときは、反応しそうになってヤバかったけど、そこは翔くんへの愛でなんとか耐えた。

翔くんの方は不満そうな顔してたけどね。

風呂から上がりココアを淹れる。
そんな時も翔くんは俺の隣に立っている。

「さ、座って飲もう」

ベッドを背凭れにしてふたり並んで座った。

「温かいね」

翔くんがマグカップを持ちながらそう呟いた。

「淹れたてだからね」

「じゃなくて…」

「ん?」

「智くんと一緒だから温かい」

「そうだね、翔くんと一緒だと温かい」

翔くんの肩に腕を回し、チュッとキスをした。

幸せそうな微笑み…

「あっ、そうだ!」

「え?なに?」

今の翔くんの微笑みを見て思い出した。

「プレゼントあるんだ」

「プレゼント?そんなの気にしなくて良いのに。
智くんとお祝い出来るだけで十分だったんだよ?」

「大したもんじゃないから期待しないで」

描いた絵を額縁入れ、一応それらしい袋を買って包装をした。
クローゼットにしまっておいた袋を持って翔くんの隣に戻り、差し出した。

「誕生日おめでとう」

「ありがとう…開けて良いの?」

「もちろん!ちょっと恥ずかしいけど」

「恥ずかしい?」

小首を傾げながら翔くんが袋を縛ってるリボンをほどいた。

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