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「じゃあ俺そろそろ寝るね
あとよろしく」

深夜12時を過ぎ就寝のあいさつをして立ち上がる

「ん、おやすみ」

「おやすみ」

智くんはこれから掃除と洗濯…

智くんがここに住み始めて2日目の朝
起きてくると部屋が綺麗に片付けられていた

『特にやる事ねぇし
翔は部屋の片づけ出来ないから
おいらがやるよ』

前は探し物をする為に日が落ちると外に出てあちこち歩き回ってたけど

もうその日課が無くなったから
する事がないんだって

『何か趣味とかないの？』

『趣味？ん〜、あったかなぁ？
探し物してる時は起きてる間ずっと探し歩いてたからなぁ
趣味とかあったかもしれないけど忘れちゃったよ』

本当に探し物の為だけに生きて来たんだ…

生きる目標を持たせないと
智くん、死んじゃうかも…

本人にしたら『もう十分生きたよ』って事だろうけど
俺は智くんに死んで欲しくない

我儘なこと言ってるよね
自分は永遠の命なんて欲しくないって思うのに
智くんには死んで欲しくないなんて…

どれだけ孤独な時間を智くんが過ごして来たかなんて
想像したって想像出来るようなもんじゃないのに…

それでも智くんに生きていて欲しいと切に願ってしまう

だって智くんの孤独は想像つかないけど
智くんが死んでしまう恐怖感は想像なんかしなくても

既に夢の中で経験してるから…