
take a breather
第13章 Monster
「自分の、為?」
智くんが顔を上げ、少し潤んだ瞳で俺を見つめる
「そうだよ。智くんを失いたくないから…
だから薬草を取りに行ったんだ
言い方は悪いかもしれないけど
その人が勝手にしたことだよ
智くんは悪くない
もしかすると向こうが謝りたいくらいなんじゃない?
『間に合わなくてごめん、薬草を届けられなくてごめん』って」
そう言ってあげると智くんは目を見開いた
「智くんの話聞いただけだからわからないよ?
でもさ『いてくれるだけでいい』なんて
その人智くんの事 大好きじゃん
だったら智くんのこと、何があっても責めないと思うんだよね
『全部自分が悪いんだ』くらいに思っちゃうんじゃない?」
「そう、だな…アイツだったら…
きっとそう言う…
翔が言ったこと そのまんまを…」
「でしょ?だから智くんは自分を責めないで
もう十分償いはしてきたよ
何年…ううん、何百年もその人の事だけを思って探し続けた…
その人にしたら智くんの想いを長い間独り占め出来た
『もう十分だよ』って笑顔で言ってくれてるよ」
「翔も、そう思ってくれる?」
「そりゃ思うでしょ
人間の人生なんて80年くらいなんだから
その何倍も思い続けて貰えたんだよ?
もう十分だよ」
「そっか…よかった…
翔にそう言って貰えると
おいら、アイツに許された気がする」
智くんは穏やかな笑顔を浮かべた
智くんが顔を上げ、少し潤んだ瞳で俺を見つめる
「そうだよ。智くんを失いたくないから…
だから薬草を取りに行ったんだ
言い方は悪いかもしれないけど
その人が勝手にしたことだよ
智くんは悪くない
もしかすると向こうが謝りたいくらいなんじゃない?
『間に合わなくてごめん、薬草を届けられなくてごめん』って」
そう言ってあげると智くんは目を見開いた
「智くんの話聞いただけだからわからないよ?
でもさ『いてくれるだけでいい』なんて
その人智くんの事 大好きじゃん
だったら智くんのこと、何があっても責めないと思うんだよね
『全部自分が悪いんだ』くらいに思っちゃうんじゃない?」
「そう、だな…アイツだったら…
きっとそう言う…
翔が言ったこと そのまんまを…」
「でしょ?だから智くんは自分を責めないで
もう十分償いはしてきたよ
何年…ううん、何百年もその人の事だけを思って探し続けた…
その人にしたら智くんの想いを長い間独り占め出来た
『もう十分だよ』って笑顔で言ってくれてるよ」
「翔も、そう思ってくれる?」
「そりゃ思うでしょ
人間の人生なんて80年くらいなんだから
その何倍も思い続けて貰えたんだよ?
もう十分だよ」
「そっか…よかった…
翔にそう言って貰えると
おいら、アイツに許された気がする」
智くんは穏やかな笑顔を浮かべた
