
take a breather
第13章 Monster
部屋着に着替えて戻ると既にダイニングテーブルに2人分の食事が用意がされていた
味噌汁の他に鶏肉を焼いた物…味付けは冷蔵庫に常備している照り焼きの素かな?
「ありがとね、智くん
トマトジュースはどうする?
ごはんと一緒に飲む?
それとも後にする?」
「後でいいよ。先にメシ食っちゃおう」
「わかった」
椅子に座り手を合わせると智くんも手を合わせた
「「いただきます」」
お椀によそられた味噌汁を一口すする
「うまっ!凄い!智くん、美味しいよ
野菜もちゃんと切れてるし」
味噌汁の中から大根を一切れ箸で摘んだ
「それくらいは出来るよ
包丁使ってて思い出したんだけどさ
おいら人間だった頃、刃物使って良く彫り物してた」
「彫り物?何か作ってたの?」
「あの頃は何もなかったからな…
時間潰し?山から木を拾ってきて動物とか作ってたよ」
「へぇ…器用なんだ…
またやってみたら?今だったら刃物も良いものあるし」
「ん〜、そうだな…翔が寝た後、掃除と洗濯しても時間は余ってるからな
やってみっかな?」
「じゃあ、今度買いに行こう」
「おう」
「ホームセンターがいいかな?
木材も必要だよね?」
「ある程度大きさがないとな…
この辺にそんな大きいの落ちてないだろうしなぁ」
「海に行くと流木とかあるみたいだけど
そこまで拾いに行く時間はないよね」
「海かぁ…行きてぇなぁ…」
「海、行きたいの?」
「ん、アイツとよく行ってたなぁ、って…」
懐かしそうに微笑む智くんを見て胸がズキンとなった
「そ、なんだ…」
「いつか行きたいな…」
「え?」
「翔と、海行きたい…」
「え、でも夜しか外に出られないんじゃ…」
「月明かりの下で見る夜の海もいいぞ?」
「そうなの?」
「うん…だから、いつか行こう?」
智くんが優しく微笑んで誘ってくれたから
行ってもいいかな…ううん、行きたいって思えた
「うん、行こうね」
味噌汁の他に鶏肉を焼いた物…味付けは冷蔵庫に常備している照り焼きの素かな?
「ありがとね、智くん
トマトジュースはどうする?
ごはんと一緒に飲む?
それとも後にする?」
「後でいいよ。先にメシ食っちゃおう」
「わかった」
椅子に座り手を合わせると智くんも手を合わせた
「「いただきます」」
お椀によそられた味噌汁を一口すする
「うまっ!凄い!智くん、美味しいよ
野菜もちゃんと切れてるし」
味噌汁の中から大根を一切れ箸で摘んだ
「それくらいは出来るよ
包丁使ってて思い出したんだけどさ
おいら人間だった頃、刃物使って良く彫り物してた」
「彫り物?何か作ってたの?」
「あの頃は何もなかったからな…
時間潰し?山から木を拾ってきて動物とか作ってたよ」
「へぇ…器用なんだ…
またやってみたら?今だったら刃物も良いものあるし」
「ん〜、そうだな…翔が寝た後、掃除と洗濯しても時間は余ってるからな
やってみっかな?」
「じゃあ、今度買いに行こう」
「おう」
「ホームセンターがいいかな?
木材も必要だよね?」
「ある程度大きさがないとな…
この辺にそんな大きいの落ちてないだろうしなぁ」
「海に行くと流木とかあるみたいだけど
そこまで拾いに行く時間はないよね」
「海かぁ…行きてぇなぁ…」
「海、行きたいの?」
「ん、アイツとよく行ってたなぁ、って…」
懐かしそうに微笑む智くんを見て胸がズキンとなった
「そ、なんだ…」
「いつか行きたいな…」
「え?」
「翔と、海行きたい…」
「え、でも夜しか外に出られないんじゃ…」
「月明かりの下で見る夜の海もいいぞ?」
「そうなの?」
「うん…だから、いつか行こう?」
智くんが優しく微笑んで誘ってくれたから
行ってもいいかな…ううん、行きたいって思えた
「うん、行こうね」
