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take a breather

第13章 Monster

朝、目が覚めると智くんが隣にいる…

智くんがここに来てからずっとそうしてた当たり前の光景

殆ど入れ替わりのようなタイミングで寝るから
わざわざ別の寝床を用意する必要もないだろうとそうして来たんだけど…

今になって別の布団を用意した方が良かったのかも、と悩む

今までは智くんが布団に潜り込んで来ても『あ〜そろそろ朝かぁ』なんて朝の微睡みを楽しめていたけど

あの夢を見て以降、智くんが布団を少しめくっただけで心臓がドキンっとして
パッチリと目が覚めてしまうようになった

その後も布団の中には留まってるけど
心臓がドキドキして二度寝する事も出来ない…

だったら起きてしまえばいいのかもしれないけど
智くんと入れ違いで起きたら
智くんに気を遣わせてしまうかも、とそれも出来ずにいる

でも問題は何故ドキドキするか、だ

あの夢の感覚を体が忘れられずにいる

夢の中での出来事なのに…

経験したことがない筈なのに…

あんなに幸せに感じたのは何故なんだろう?

男に抱かれて幸せなんて
俺、そっちの願望があるのかな?

しかもあの時の夢は挿れられて後ろだけの刺激でイきそうになってた

実際、起きた時の体の余韻はなんとも言い難いモノで…
いつものイク感じとは違う種類の快感

夢の中の俺は今になるとメチャメチャ恥ずかしくなる声で喘いでいたし?

あれじゃまるで女性の嬌声…
思い出しただけで顔が熱くなる

はぁ…たかが夢の出来事なのに
なんでこんなにも引きずってんだろ

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