
take a breather
第13章 Monster
ヤケ酒じゃないけど、いつもより少し飲み過ぎた…
「大丈夫?翔ちゃん」
心配したニノが一緒にタクシーに乗りアパートまで送ってくれた
「らい…じょぉ、ぶ…」
フラつく足…ニノに支えられてやっと部屋に辿り着いた
ニノが玄関のドアを開けると
気配で気付いたのか智くんが玄関まで出てきてくれた
「翔⁈どうした?」
智くんの慌てた声…
「はじめまして、あんたが智くん?」
「そうだけど…」
「ふ〜ん…なるほどねぇ…」
「なんだよ」
「いや、別に?悪い人ではなさそうだね
翔ちゃんが騙されでもしたら可哀想だからさ」
「なんだよ、騙すって…
おいらが翔にそんな事するわけないだろ?」
ボーッとする頭でふたりのやり取りを聞いてた
ニノは智くんの事、怪しんでる?
ま…普通はそうだよな…無職でここに住み続けてるんだから…
「翔ちゃんの事 任せて大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「じゃあ、お任せするわ…」
ニノが俺の事を智くんに引き渡たそうとした時
俺の耳元で囁いた
「翔ちゃん…良い人そうだね…
俺は『アリ』だと思うよ?」
何が『アリ』?
智くんが良い人…(人でいいのか?)なんて事は、俺だってとっくに知ってるよ…
だから好きになったんじゃん
「翔、大丈夫か?」
「ん〜…らめぇ…」
智くんの肩に腕を乗せ抱きついた
そんな俺を智くんは両腕でしっかりと受け止めてくれる
「ははっ、俺には『大丈夫』って言うのに
智くんには『駄目』なんだ
可愛いとこあるじゃん、翔ちゃん」
「翔はずっと可愛いよ」
「あれ?なに?
智くんはちゃんと言ってんのに翔ちゃんが気付いてないだけ?」
「ん?あぁ、そうみたい…
結構鈍いんだよなぁ…頭良いくせに…」
「もっとわかりやすくしてあげて?
本人悩んでたから」
「おう…あんがとな、送ってくれて」
「いえいえ、こちらこそ智くんに会えて良かったよ
これで問題は解決だね
じゃあ おやすみ翔ちゃん…良い夢を…」
玄関のドアが閉まる音が背後に聞こえたのを最後に意識が途絶えた
「大丈夫?翔ちゃん」
心配したニノが一緒にタクシーに乗りアパートまで送ってくれた
「らい…じょぉ、ぶ…」
フラつく足…ニノに支えられてやっと部屋に辿り着いた
ニノが玄関のドアを開けると
気配で気付いたのか智くんが玄関まで出てきてくれた
「翔⁈どうした?」
智くんの慌てた声…
「はじめまして、あんたが智くん?」
「そうだけど…」
「ふ〜ん…なるほどねぇ…」
「なんだよ」
「いや、別に?悪い人ではなさそうだね
翔ちゃんが騙されでもしたら可哀想だからさ」
「なんだよ、騙すって…
おいらが翔にそんな事するわけないだろ?」
ボーッとする頭でふたりのやり取りを聞いてた
ニノは智くんの事、怪しんでる?
ま…普通はそうだよな…無職でここに住み続けてるんだから…
「翔ちゃんの事 任せて大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「じゃあ、お任せするわ…」
ニノが俺の事を智くんに引き渡たそうとした時
俺の耳元で囁いた
「翔ちゃん…良い人そうだね…
俺は『アリ』だと思うよ?」
何が『アリ』?
智くんが良い人…(人でいいのか?)なんて事は、俺だってとっくに知ってるよ…
だから好きになったんじゃん
「翔、大丈夫か?」
「ん〜…らめぇ…」
智くんの肩に腕を乗せ抱きついた
そんな俺を智くんは両腕でしっかりと受け止めてくれる
「ははっ、俺には『大丈夫』って言うのに
智くんには『駄目』なんだ
可愛いとこあるじゃん、翔ちゃん」
「翔はずっと可愛いよ」
「あれ?なに?
智くんはちゃんと言ってんのに翔ちゃんが気付いてないだけ?」
「ん?あぁ、そうみたい…
結構鈍いんだよなぁ…頭良いくせに…」
「もっとわかりやすくしてあげて?
本人悩んでたから」
「おう…あんがとな、送ってくれて」
「いえいえ、こちらこそ智くんに会えて良かったよ
これで問題は解決だね
じゃあ おやすみ翔ちゃん…良い夢を…」
玄関のドアが閉まる音が背後に聞こえたのを最後に意識が途絶えた
