take a breather
第13章 Monster
「ううん、思い出したっていうのとはちょっと違うかな…
たまにね、夢を見てたんだ
サトシとショウタの夢…
それが夢じゃなくて実際にあった事なんだっていうのが
今、智くんに抱かれてわかった
だから夢で見たことしか知らない…
自分がショウタだったこと
サトシと愛し合ってたこと
サトシの為に薬草を取りに行こうとしたこと…
そしてその時々に感じた想い…」
「想い?」
「そう…夢の中でサトシを失う哀しみは恐怖にすら感じた
それだけショウタはサトシのこと愛してた…
サトシを失う事よりも怖いことなんて無いから薬草を取りに行ったんだ
そしておそらく俺が医者になったのも『サトシを救いたい』っていうショウタの想いが残っていたから」
「そっか…」
智くんが幸せそうに微笑んだ
「智くん、そんな顔されると
俺 嫉妬する」
「え?嫉妬?なんで?」
智くんが不思議そうな顔で俺を見た
「『俺とショウタ、どっちが好きなの?』って聞きたくなっちゃうのっ」
「だってショウタは翔だろ?」
「それでも嫉妬する!」
一瞬驚いた表情を見せた智くんは
すぐにフニャっといつもの笑みを浮かべた
「おいらが今愛してるのは翔だろ?
ショウタはもういない…
翔が今ここにいることが何よりも証拠
ショウタに嫉妬する必要なんかないだろ」
「…そうだけど」
たまにね、夢を見てたんだ
サトシとショウタの夢…
それが夢じゃなくて実際にあった事なんだっていうのが
今、智くんに抱かれてわかった
だから夢で見たことしか知らない…
自分がショウタだったこと
サトシと愛し合ってたこと
サトシの為に薬草を取りに行こうとしたこと…
そしてその時々に感じた想い…」
「想い?」
「そう…夢の中でサトシを失う哀しみは恐怖にすら感じた
それだけショウタはサトシのこと愛してた…
サトシを失う事よりも怖いことなんて無いから薬草を取りに行ったんだ
そしておそらく俺が医者になったのも『サトシを救いたい』っていうショウタの想いが残っていたから」
「そっか…」
智くんが幸せそうに微笑んだ
「智くん、そんな顔されると
俺 嫉妬する」
「え?嫉妬?なんで?」
智くんが不思議そうな顔で俺を見た
「『俺とショウタ、どっちが好きなの?』って聞きたくなっちゃうのっ」
「だってショウタは翔だろ?」
「それでも嫉妬する!」
一瞬驚いた表情を見せた智くんは
すぐにフニャっといつもの笑みを浮かべた
「おいらが今愛してるのは翔だろ?
ショウタはもういない…
翔が今ここにいることが何よりも証拠
ショウタに嫉妬する必要なんかないだろ」
「…そうだけど」