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take a breather

第14章 Find the answer

〈O’s eyes〉

いつ頃だったかな…
俺の中にモヤモヤしたものを感じるようになったのは

嵐の15周年を盛大に祝って
ファンのみんなや周りのスタッフさんたちからもお祝いの言葉を沢山もらった…

あの時は『本当に嵐を辞めなくて良かった、メンバー5人で続けられて良かった』って思いで満たされていた

それから暫くして
お祝いムードの熱が冷めた頃
緊張の糸がプツンと切れたのか
ひとりでいる事がやけに寂しく感じるようになった

だけどそんな事、恥ずかしくて誰にも言えないし
『大の大人が何言ってんだ』って
きっと笑われる…

もっと大人にならないと…

そう考え出した時、嵐にしがみついてちゃいけないんじゃないかって思いが芽生えた

メンバーを好きすぎて
このままみんなに依存していたらいつまで経っても俺はひとりの人間として自立出来ない

もっと外の世界を知って自分を磨かなきゃ…
ひとりでしっかりと立てる人間にならなくちゃ

そんな思いがフツフツと湧き出して、止まらなくなった

だからみんなに打ち明けたんだ

『俺、嵐を抜けたい』って…

みんなに嫌われる覚悟だった
そんなわがまま許されないって…

でも みんなは怒る事なく
俺に『どうにかして嵐に残れないか?』って打診してきた

みんなの気持ちが嬉しかった
俺、みんなから必要とされてるんだ、って思わせてくれた

それでも一度湧き上がってしまった思いを鎮めることは出来ず

結果、『嵐の活動休止』という形で話しが纏まった

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