take a breather
第3章 このままもっと
「ただいま…」
重い足取りでなんとか家まで辿り着いた。
アイツから告白してきたけど、付き合いはじめて約一年…
今となっては俺だってちゃんとアイツを好きになってたんだ。
だから仕事も筋トレも頑張れたのに…
俺はアイツが思うような完璧な人間なんかじゃない。
ダメダメな所なんていっぱいあるんだ…
そんな所を見せないように完璧を演じた事でフラれることになるなんて…
最後の最後まで完璧を貫き通してアイツを引き留めることも出来なかった。
スーツの上着だけ脱いで、そのままドカッとリビングのソファーに座り込んだ。
「あれ?おかえり。早かったね。
今日はデートだったんじゃないの?」
「…うん…」
声の主を見ることもなくそう答えると、また静まり返ったリビング。
暫くすると甘い匂いが漂ってきた
「はい」
マグカップを差し出され、それを受け取る。
「ありがと…智くん…」
「ん…」
それだけ言って俺の隣に座る彼…
智くんの淹れてくれたココアを啜ると、我慢していた涙が溢れてきた。
「智くん…俺…フラれちゃった…」
「そっか…」
「うん…」
智くんは余計なことは聞かないし、言わない。
昔からずっとそう…
だから凄く居心地が良くて…
大学進学でふたりとも東京に住むってなったときに俺から『シェアハウスしない?』って誘ったんだ。
ふにゃっと笑って、すぐに『いいよ』って返事をしてくれた。
それから10年…大学卒業をきっかけに引っ越しもしたけど、俺たちの同居生活は未だに続いてる。
重い足取りでなんとか家まで辿り着いた。
アイツから告白してきたけど、付き合いはじめて約一年…
今となっては俺だってちゃんとアイツを好きになってたんだ。
だから仕事も筋トレも頑張れたのに…
俺はアイツが思うような完璧な人間なんかじゃない。
ダメダメな所なんていっぱいあるんだ…
そんな所を見せないように完璧を演じた事でフラれることになるなんて…
最後の最後まで完璧を貫き通してアイツを引き留めることも出来なかった。
スーツの上着だけ脱いで、そのままドカッとリビングのソファーに座り込んだ。
「あれ?おかえり。早かったね。
今日はデートだったんじゃないの?」
「…うん…」
声の主を見ることもなくそう答えると、また静まり返ったリビング。
暫くすると甘い匂いが漂ってきた
「はい」
マグカップを差し出され、それを受け取る。
「ありがと…智くん…」
「ん…」
それだけ言って俺の隣に座る彼…
智くんの淹れてくれたココアを啜ると、我慢していた涙が溢れてきた。
「智くん…俺…フラれちゃった…」
「そっか…」
「うん…」
智くんは余計なことは聞かないし、言わない。
昔からずっとそう…
だから凄く居心地が良くて…
大学進学でふたりとも東京に住むってなったときに俺から『シェアハウスしない?』って誘ったんだ。
ふにゃっと笑って、すぐに『いいよ』って返事をしてくれた。
それから10年…大学卒業をきっかけに引っ越しもしたけど、俺たちの同居生活は未だに続いてる。