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「好きだからでしょ？」

「え？」

「俺も翔ちゃんも、相葉さんやJだって…
みんな大野さんが好きだから『大丈夫』っていうんだよ」

「それだけの理由？」

「そう…それだけの理由
それだけで十分なんじゃない？俺たちの場合
だから嵐は20年間
一切揉め事を起こさずやってこられた
翔ちゃんの言葉を借りれば『相手を思いやれる人たちの集まり』」

みんなメンバーが好きだから…
だから 誰かが弱ってる時は他のメンバーが頑張る

そうやって俺たちは困難を乗り越えてきた
正に『5人で』乗り越えて来たんだ

だから大野さんが休む間、他の4人が個々に頑張る
今までして来たことをするだけ…
それだけの事なんだよ

「ニノ…俺、どうしたらいい？
どうやってみんなに…
特に翔くんに恩を返せばいいんだ？」

「何もしなくていいよ」

「何もしないって…」

大野さんが眉毛を下げ困った表情をする

「勘違いしないでよ？
突き放してる訳じゃないから…
変わらないでいてってこと
大野さんが頑張ってる姿なんて気持ち悪いでしょ？」

「俺は頑張ったらダメなのか？」

「うん…あんたの持ち味が消えちゃう
やる気のないあなたが実は誰よりも優れてるから見ていて面白いの」

「俺、さっきからけなされてね？」

「そう？褒めてるけど、そう聞こえない？」

「ん、微妙…」

苦笑いする大野さん

「とにかく…変わらないでいてよ…
翔ちゃんもそう望んでる
だから大野さんが今まで通りにしていることが
翔ちゃんへの恩返しだよ」