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take a breather

第14章 Find the answer

〈O's eyes〉

ニノに相談して正解だったな…
苦しかった気持ちがちょっと楽になった

『変わらないでいることが翔くんへの恩返し』

それを実行しようと心に決めた

ニノの言うことなら間違い無い…
コイツもまた『嵐』が大好きで
『嵐の為』に何がベストか常に考えているヤツだから

「ありがとな…ニノ」

「いえいえ…お礼の言葉なんて要らないですよ?
お礼は現金でいただければ…」

「ふざけんなやっ」

いつものように冗談を言うニノの腹を
軽くパンチする

「ヒドイなぁ…相談料がグーパンだなんて」

ニノが笑いながら腹を摩った

本当にありがとな…いい仲間に恵まれて幸せだよ…俺

「もうこんな時間だし、今日は泊まってく?」

「いいのか?」

「いいよ。明日はVSの収録だし」

「じゃあ泊まる」

「ビールでも飲む?」

「…いや、それはやめとく…」

もしかすると今
翔くんは苦情のメッセージを見てるかもしれないのに

流石にニノと楽しく飲む気にはなれない

「そっか…そうだね…」

優しく微笑むニノ…

俺が何を思ったか察してくれた?

「風呂は?」

「入った」

「そろそろ寝る?」

「うん…」

「一緒に寝よっか」

前に翔くんと似たようなやり取りしたな…
あの時誘ったのは俺だった

『一緒には寝ませんよ?
同じタイミングでは寝ますけど』

翔くんにそう言われたけど
無理矢理同じ部屋に入った

スタジオのセットだけどね

懐かしいなぁ…

「なにニヤニヤしてんの?
俺のこと襲うつもり?」

そう言えばニノの部屋にも何度か入ったな

「ばぁか、誰が襲うか…
俺、ここで寝るから被る物だけ貸して」

「ふふっ、あいよ」

ニノが飲み終わったカップを持って立ち上がった

翔くん…今、どうしてる?

窓際に立ち夜空を見上げた

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