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「リーダー、そこ違うっ
直し入ったとこだから
説明しただろ？」

「えっ、あっ、ごめんっ」

順調に進んでたリハが止まる

潤くんが大野さんに近付きもう一度説明をする

そんな大野さんを心配そうに見る翔ちゃん

大野さんがミスるのなんて珍しいもんなぁ…
これも翔ちゃんのことが影響してるのか

大野さんに話すより翔ちゃんに話して
翔ちゃんに動いてもらうか…

翔ちゃんなら上手くやってくれるだろう

「ねぇ翔ちゃん」

「ん？」

「あとで話あんだけど…」

「あぁ…うん、わかった…」
.
なんか歯切れが悪い
もしかして気がついてる？大野さんのこと

だからそんなに心配そうなの？

「じゃあもう一度行くよ」

潤くんの声で立ち位置に戻る

そこからは大きなミスもなく
予定通りの時刻にリハが終了した

「じゃあ、俺はここで打ち合わせしてくから、みんなお疲れ」

「お疲れ様」

「おつかれ〜」

「おつかれ」

「お疲れさん、あと頼むな？」

翔くんが潤くんの肩をポンと叩き会場を後にした

控え室に戻る翔ちゃんに小声で話し掛ける

「翔ちゃん、ふたりきりで話したいんだけど…」

「あー、じゃあウチくる？」

「うん。ごめんね、疲れてるとこ
少しだけだからさ」

「あぁ、大丈夫。リハもスムーズに終わったし
ウチで軽く飲も？」

「ん、ありがとう」

控え室に入ろうとすると
大野さんが丁度出てきた

俺たちの姿を見てビクッとする

「お、おつかれっ…」

「お疲れ、さすが早いね」

「あ、あぁ…」

「お疲れさま、智くん
明日もよろしくね」

「う、うん。じゃ…」

慌てるように立ち去った

「はぁ…」

その後ろ姿を見つめる翔ちゃんが溜め息を吐く