take a breather
第1章 Now or Never
「何か食べられるものをって探してたら、農家の老夫婦が美味しいおしるこが食べられる店があるってここを教えてくれて」
「そうだったんですね。
おしるこ以外にも土地の物を使ったお食事もご用意してますよ?」
「何が美味いかな?」
「なんでも美味しいと思いますけど、俺が好きなのはオムライスですね」
「じゃあ、それとおしるこお願いします」
「いいんですか?他にもメニューありますけど」
「ううん、オムライスがいい」
「わかりました。少々お待ちくださいね」
彼がいなくなってしまったので、窓の外へと視線を移した。
ここからの景色も絶景だな。
スケッチブックを取り出し、鉛筆を走らせた。
「お待たせしました」
窓の方を向いていた俺の背中越しに彼の声が聞こえた。
スケッチブックを下に置き、テーブルに向き直る。
「おっ、美味そう」
テーブルに置かれたオムライス。
デミグラスソースにキノコが入ってる。
「いただきます!」
スプーンで掬い口に入れた。
「うまっ!」
「よかったぁ、もしお口に合わなかったらどうしようかと思いました」
「いや、マジで美味い。
トロトロ卵にデミグラスソースがすごく合う」
ニコニコと嬉しそうに笑う彼。
「絵、お上手なんですね」
彼の視線が下に向いた。
「ん?あぁ…一応大学で勉強してるから」
「美大ですか?」
「うん」
「凄い。俺、芸術的センスが全く無くて、まともな絵を描いたことないんです。
幼稚園児並みの絵しか描けなくて…
絵が上手な人って尊敬します」
キラキラと輝く瞳で俺を見る彼。
「そうだったんですね。
おしるこ以外にも土地の物を使ったお食事もご用意してますよ?」
「何が美味いかな?」
「なんでも美味しいと思いますけど、俺が好きなのはオムライスですね」
「じゃあ、それとおしるこお願いします」
「いいんですか?他にもメニューありますけど」
「ううん、オムライスがいい」
「わかりました。少々お待ちくださいね」
彼がいなくなってしまったので、窓の外へと視線を移した。
ここからの景色も絶景だな。
スケッチブックを取り出し、鉛筆を走らせた。
「お待たせしました」
窓の方を向いていた俺の背中越しに彼の声が聞こえた。
スケッチブックを下に置き、テーブルに向き直る。
「おっ、美味そう」
テーブルに置かれたオムライス。
デミグラスソースにキノコが入ってる。
「いただきます!」
スプーンで掬い口に入れた。
「うまっ!」
「よかったぁ、もしお口に合わなかったらどうしようかと思いました」
「いや、マジで美味い。
トロトロ卵にデミグラスソースがすごく合う」
ニコニコと嬉しそうに笑う彼。
「絵、お上手なんですね」
彼の視線が下に向いた。
「ん?あぁ…一応大学で勉強してるから」
「美大ですか?」
「うん」
「凄い。俺、芸術的センスが全く無くて、まともな絵を描いたことないんです。
幼稚園児並みの絵しか描けなくて…
絵が上手な人って尊敬します」
キラキラと輝く瞳で俺を見る彼。