take a breather
第1章 Now or Never
「ははっ、そんなことないでしょ?幼稚園児並みなんて。
そんな謙遜して」
「本当ですって」
「なら、少し描いてみてよ」
「う〜、いいですけど…本当に引くぐらい下手ですよ?」
「うん。それはそれで見てみたい。
はい、これに描いて?」
彼にスケッチブックと鉛筆を渡した。
それを少し困ったような顔をして受け取る彼。
「じゃあ…失礼します」
俺の向かい側に座りゆっくりと描き始めた彼を、オムライスを食べながら眺めてた。
真剣な顔で手を動かす彼。
時折首を傾げて唸ってる。
「うぅ〜」
どんな表情でも絵になるな。
ここに来てから一番の絶景。
オムライスを食べ終わり、彼の手が止まったところで声を掛けた。
「終わった?」
「は、い…一応…」
胸にスケッチブックを伏せ、眉毛を下げる。
「見せて?」
「…本当に見ます?」
「もちろん。その為に描いて貰ったんだから」
差し出した俺の手にゆっくりと、裏返しにしたスケッチブックを乗せた。
それを受け取りひっくり返すと…
「…えっ、と…これは…キツネ、かな?」
4本足に尻尾があって、尖った耳とツンツンとした毛?
「…叔母の家で飼ってるチワワです…」
チワワ?これがっ!?
「やっぱり下手くそですよね…」
瞳を潤ませ俯いてしまった。
「あっ!いやっ、そんなこと…味があって良いと思うよ」
慌ててフォローした。
そんな謙遜して」
「本当ですって」
「なら、少し描いてみてよ」
「う〜、いいですけど…本当に引くぐらい下手ですよ?」
「うん。それはそれで見てみたい。
はい、これに描いて?」
彼にスケッチブックと鉛筆を渡した。
それを少し困ったような顔をして受け取る彼。
「じゃあ…失礼します」
俺の向かい側に座りゆっくりと描き始めた彼を、オムライスを食べながら眺めてた。
真剣な顔で手を動かす彼。
時折首を傾げて唸ってる。
「うぅ〜」
どんな表情でも絵になるな。
ここに来てから一番の絶景。
オムライスを食べ終わり、彼の手が止まったところで声を掛けた。
「終わった?」
「は、い…一応…」
胸にスケッチブックを伏せ、眉毛を下げる。
「見せて?」
「…本当に見ます?」
「もちろん。その為に描いて貰ったんだから」
差し出した俺の手にゆっくりと、裏返しにしたスケッチブックを乗せた。
それを受け取りひっくり返すと…
「…えっ、と…これは…キツネ、かな?」
4本足に尻尾があって、尖った耳とツンツンとした毛?
「…叔母の家で飼ってるチワワです…」
チワワ?これがっ!?
「やっぱり下手くそですよね…」
瞳を潤ませ俯いてしまった。
「あっ!いやっ、そんなこと…味があって良いと思うよ」
慌ててフォローした。