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〈N's eyes〉

ふたりの様子が気になり
相葉さんひとりをトレーニングルームに残し楽屋に戻ると
大野さんが翔ちゃんの膝枕で寝ていた

「寝ちゃったの？」

「うん。安心したのかな」

「子供かよ…
あらあら、幸せそうな寝顔しちゃって
話し合いは上手く纏まったみたいね」

「俺がこの人の悩みの種になることだけは死んでも避けたいから」

大野さんの髪を優しく撫でる翔ちゃんも幸せそう

「ふふっ、おめでと」

「ん、色々ありがとな…ニノ」

「俺は何もしてないよ」

「でも、背中を押してくれてただろ？」

「そりぁ好きな人たちには幸せになって欲しいからね
俺だったら好きな人が自分のこと好きだってわかったら絶対付き合うよ」

「へぇ…その割にはいつまでもフリーでいるじゃん」

「なんのこと？」

「とぼけるなよ
俺は智くん以外のメンバーのことだってちゃんと見てるよ？」

さすが翔ちゃん、バレてたか…
まぁ、あの人わかりやすいしね

「だったらアイツのケツ叩いてよ
翔ちゃん以上にビビって何も言って来ないんだから」

「俺は偉そうなこと言えないよ
今までビビってたクチだから」

翔ちゃんが苦笑いをする

「おふたりが目の前でイチャイチャしてくれれば
少しは触発されてくれるかな」

「イチャイチャする気ないけど…」

「無理だね 。翔ちゃんがそのつもりでも
大野さんが我慢できないよ
その人、自然と甘えちゃうと思うよ？
そしたら翔ちゃんも甘やかしちゃうでしょ？」

「ん…しょ、く…」

寝言で翔ちゃんの名を呼ぶ大野さんを
愛おしいそうに見つめ頬に触れる

「…確かに」

何はともあれ
これで大野さんの嵐復帰は確実に早まったかな？

世界で一番幸せな場所を手に入れたんだから