テキストサイズ

take a breather

第3章 このままもっと

あの日から一週間…

俺は当たり前のように、毎晩智くんのベッドに潜り込むようになってた。

だって気持ちいいんだもん。
智くんも何も言わないし…

やっぱ俺に甘いよなぁ~、智くんは。

そして今も智くんのベッドの上…

「潤たちが来るの明後日だよね?」

「ん、そう。潤が店予約したって」

「相変わらず段取りがいいなぁ」

昔から気遣いの男で、何をするのも然り気無くこなすから格好いい。

見た目もイケメンだし、ノリもいいから常に周りに人がいる。
良いことなのかは別として、恋人も切れたことがないし。

「でさ、夜はここに泊めて欲しいって言うからオッケーしちゃったけど、いいよね?」

「もちろんいいよ。いつもの事だし」

「ん。帰ってきてからも少し飲めるように何か用意しておかないとな」

「だね。潤が来るときは大抵朝までコースだから」

「そだな。じゃあ今から寝溜めしておくか」

「ははっ、それは無理だわ。
寝溜めは出来ないって、テレビで言ってたよ?」

「え、マジか…」

「マジマジ。潤が帰ってからゆっくり寝るしかないよ」

「はぁ~。とにかく寝不足にならないように今日はもう寝よう」

「結局寝るんだね?」

「うん、寝る。おやすみ」

「ふふっ、おやすみ…」

そして今夜も、智くんの胸に潜るように眠りについた。

明日はアイツにも会わなきゃ行けないし…
今の内にエネルギーチャージだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ