take a breather
第15章 二人の記念日
ニノの店から一度家に戻り
ブルーを置いて買い物に出掛けた
晩飯、何すっかなぁ…
翔の帰る時間が読めないからシチューでも作っておいて
翔が帰ってきたらすぐに食べられるようにしとくか
材料を買って帰ると玄関の鍵が開いていた
「あれ?」
ドアを開くとタタキには翔の靴
「おかえりなさい」
パタパタという足音と共に姿を見せた翔
「もう帰ってきてたのか?
もっとゆっくりしてくればよかったのに」
時刻はまだ5時前
せっかく帰省したのに
これじゃ滞在時間なんてほんの僅かだっただろうに…
「実家に居てもやることなんてないですから」
スーパーの買い物袋を俺の手から取った翔
その隣に並んでキッチンへ歩いていく
「それでもお袋さん楽しみにしてたんだろ?
一緒にいて、茶飲みしてるだけでも良かったんじゃないか?
こんなに短い時間じゃ、お袋さん寂しいだろ」
買い物袋から材料を取り出し調理台に並べた
「そうですね。あとひと月ほどでお正月なので
その時にはゆっくりと里帰りしてきます」
「そっか…もうそんな時期か…
もう11月も後半だもんな
この1年間色々あったなぁ」
「ですね、まさかこうして智さんと一緒に暮らすことになるなんて
一年前には思ってもみませんでした」
「だよなぁ…俺もこんなトントン拍子で進むとは思ってなかった」
「どこまで進むつもりでいたんですか?」
「ん〜、翔と親しくなれればいいかな、って感じ」
「ふふっ、配属初日でキスしたのに?」
「ははっ、でした」
ブルーを置いて買い物に出掛けた
晩飯、何すっかなぁ…
翔の帰る時間が読めないからシチューでも作っておいて
翔が帰ってきたらすぐに食べられるようにしとくか
材料を買って帰ると玄関の鍵が開いていた
「あれ?」
ドアを開くとタタキには翔の靴
「おかえりなさい」
パタパタという足音と共に姿を見せた翔
「もう帰ってきてたのか?
もっとゆっくりしてくればよかったのに」
時刻はまだ5時前
せっかく帰省したのに
これじゃ滞在時間なんてほんの僅かだっただろうに…
「実家に居てもやることなんてないですから」
スーパーの買い物袋を俺の手から取った翔
その隣に並んでキッチンへ歩いていく
「それでもお袋さん楽しみにしてたんだろ?
一緒にいて、茶飲みしてるだけでも良かったんじゃないか?
こんなに短い時間じゃ、お袋さん寂しいだろ」
買い物袋から材料を取り出し調理台に並べた
「そうですね。あとひと月ほどでお正月なので
その時にはゆっくりと里帰りしてきます」
「そっか…もうそんな時期か…
もう11月も後半だもんな
この1年間色々あったなぁ」
「ですね、まさかこうして智さんと一緒に暮らすことになるなんて
一年前には思ってもみませんでした」
「だよなぁ…俺もこんなトントン拍子で進むとは思ってなかった」
「どこまで進むつもりでいたんですか?」
「ん〜、翔と親しくなれればいいかな、って感じ」
「ふふっ、配属初日でキスしたのに?」
「ははっ、でした」