
take a breather
第15章 二人の記念日
翌朝起きると翔の目が腫れ上がっていた
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です
元々浮腫みやすいんですよ」
でもその顔で会社に行かれてもな…
翔は日頃から女子社員に見られる存在
その目を見た女子たちが良からぬ噂話で盛り上がりそう
「翔…今日は仕事休め」
「なんでですか?
体調は悪くないから行けます」
「そんな顔で行かれたら
周りの人の視線がお前に集中する…
今日は外回りもあるし
取引先の人に心配掛けちゃ駄目だろ?」
「…はい」
シュンとしてしまった翔を抱きしめた
「昨日から言ってるけどお前は悪くないからな?
俺がもっと大人な対応が出来れば良かったんだけど
お前の事となるとそれが出来なくなる…」
「違いますっ。智さんは何も悪くないっ
俺がちゃんと話してさえいれば良かったんです
なんでこんな事をしたのか…
俺こそ子供なんです」
「仕事帰ってきたらちゃんと話し合おうな?これからのこと」
「はい」
翔の顔が強張る
「大丈夫だよ。お前の話し、ちゃんと聞くから
昨日みたいに一方的な提案はしない」
ホッと息を吐いた翔
「はい…ありがとうございます」
「じゃあ、行ってくるな」
「いってらっしゃい」
玄関で翔とブルーのお見送り
そういえばこんな風に見送られるの初めてだな
いつもふたりで出掛けてたし
翔の事は見送ってたけど
見送られる立場ってなかなか…
「智さん?どうかしました?」
「あ…いや、なんかこういう見送りって夫婦みたいだな、って思って…」
瞬時に翔の顔が紅く染まる
「ごめん、朝から変なこと言った」
「あ、いえ…」
「じゃあ、行くな」
振り返りドアノブに手を掛ける
「あっ、智さん」
「ん?」
翔の方を向くと翔が俺の肩に手を置き
素早くチュッとキスをしてきた
「いってらっしゃい」
真っ赤な顔で微笑む翔
「…お、ぅ」
きっと今、俺も赤い顔してんだろうな
「大丈夫か?」
「はい、大丈夫です
元々浮腫みやすいんですよ」
でもその顔で会社に行かれてもな…
翔は日頃から女子社員に見られる存在
その目を見た女子たちが良からぬ噂話で盛り上がりそう
「翔…今日は仕事休め」
「なんでですか?
体調は悪くないから行けます」
「そんな顔で行かれたら
周りの人の視線がお前に集中する…
今日は外回りもあるし
取引先の人に心配掛けちゃ駄目だろ?」
「…はい」
シュンとしてしまった翔を抱きしめた
「昨日から言ってるけどお前は悪くないからな?
俺がもっと大人な対応が出来れば良かったんだけど
お前の事となるとそれが出来なくなる…」
「違いますっ。智さんは何も悪くないっ
俺がちゃんと話してさえいれば良かったんです
なんでこんな事をしたのか…
俺こそ子供なんです」
「仕事帰ってきたらちゃんと話し合おうな?これからのこと」
「はい」
翔の顔が強張る
「大丈夫だよ。お前の話し、ちゃんと聞くから
昨日みたいに一方的な提案はしない」
ホッと息を吐いた翔
「はい…ありがとうございます」
「じゃあ、行ってくるな」
「いってらっしゃい」
玄関で翔とブルーのお見送り
そういえばこんな風に見送られるの初めてだな
いつもふたりで出掛けてたし
翔の事は見送ってたけど
見送られる立場ってなかなか…
「智さん?どうかしました?」
「あ…いや、なんかこういう見送りって夫婦みたいだな、って思って…」
瞬時に翔の顔が紅く染まる
「ごめん、朝から変なこと言った」
「あ、いえ…」
「じゃあ、行くな」
振り返りドアノブに手を掛ける
「あっ、智さん」
「ん?」
翔の方を向くと翔が俺の肩に手を置き
素早くチュッとキスをしてきた
「いってらっしゃい」
真っ赤な顔で微笑む翔
「…お、ぅ」
きっと今、俺も赤い顔してんだろうな
