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take a breather

第15章 二人の記念日

「やっぱそうだよな…」

翔やニノも男なんだから
男といたってただの友達の感覚だよな…

「何かあったっぽいね…
どうしたの?櫻井さんが誰かとふたりきりの所見てヤキモチでも妬いた?」

ニノが歩き出したから、その隣に並んで歩く

「まぁ…そんなとこ」

「それで櫻井さんのこと責めたんだ」

「ん…」

なんでわかんだろニノは…

「可哀想に…」

「誰が?」

「櫻井さん以外に誰がいんのよ…
ただ誰かとふたりでいたってだけで責められるなんて」

「でも…俺に嘘ついてた…
実家に帰るなんて言っておきながら他の男と出掛けるなんて
何もなかったって言われても
じゃあなんで内緒にしてたんだ?って思うじゃん…」

「櫻井さんが浮気したって?
バカじゃない?
そんなのありえるわけないじゃん」

「なんでわかんだよ」

「なんでわかってあげないのよ
あんなに大野さんのこと大好きオーラ出してんのに
浮気なんかする筈ないだろうがっ」

呆れ気味のニノが若干キレてる

そう言われても仕方ないのか…
昨夜の翔を見れば浮気はないだろう

でも内緒にされてた事が悔しいんだ

それも俺のわがままなんだろうな…
翔のことを全て知っておきたいだなんて

窮屈に感じても当然…
ニノと同じように、翔に呆れられても仕方ないよな…

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