
take a breather
第15章 二人の記念日
午後は社に戻って新たな企画書を作成…
しようとしたんだけど
翔がいないから全くもって捗らない
ある程度考えをまとめておいて明日やる事にした
それよりも今日は定時になったら速攻帰らなくちゃ…
「じゃ、お先…」
終業時刻と同時に席を立ち周りの人に声を掛けた
「大野さん、頑張って」
相葉がガッツポーズをして励ましてくれる
「おう…また明日な」
「良い報告待ってますね」
小さく頷き歩き出す
電車を待ってる間に翔にメッセージを送った
『今から帰る』
すぐに付いた既読にホッとし
『お気をつけて🍀』の返信に頬が緩む
電車から降り、駅から出ると早足で家に向かった
もうすぐ本格的な冬の到来…
日が暮れてしまうと頬を撫でる風が刺すように痛い
それでも翔の元へ一秒でも早く帰りたくて
速度を落とすことなく風を切って歩いた
「ただいま」
玄関ドアを開けると翔がリビングから顔を覗かせパタパタと駆け寄ってくる
「おかえりなさい」
笑顔で出迎えてくれた事に安心した
「外、寒かったですか?」
「え?あぁ…うん、寒かった。なんで?」
「頬が赤い」
翔の両手が俺の頬を包み込む
「あったけぇ…」
その手を俺の手で包み込む
今度は翔の頬が薄っすらピンクに染まりニコッと微笑んだ
それだけで頬だけじゃなく心も温まるよ
「あれ?なんか良い匂いがする」
「夕食用意したんです」
「えっ?翔が⁈」
「はい。あとは仕上げだけなんで着替えしてきてください」
翔が料理?一体何を作ったんだ?
匂いだけならすげぇ良いけど、翔がひとりで料理だなんて…
しようとしたんだけど
翔がいないから全くもって捗らない
ある程度考えをまとめておいて明日やる事にした
それよりも今日は定時になったら速攻帰らなくちゃ…
「じゃ、お先…」
終業時刻と同時に席を立ち周りの人に声を掛けた
「大野さん、頑張って」
相葉がガッツポーズをして励ましてくれる
「おう…また明日な」
「良い報告待ってますね」
小さく頷き歩き出す
電車を待ってる間に翔にメッセージを送った
『今から帰る』
すぐに付いた既読にホッとし
『お気をつけて🍀』の返信に頬が緩む
電車から降り、駅から出ると早足で家に向かった
もうすぐ本格的な冬の到来…
日が暮れてしまうと頬を撫でる風が刺すように痛い
それでも翔の元へ一秒でも早く帰りたくて
速度を落とすことなく風を切って歩いた
「ただいま」
玄関ドアを開けると翔がリビングから顔を覗かせパタパタと駆け寄ってくる
「おかえりなさい」
笑顔で出迎えてくれた事に安心した
「外、寒かったですか?」
「え?あぁ…うん、寒かった。なんで?」
「頬が赤い」
翔の両手が俺の頬を包み込む
「あったけぇ…」
その手を俺の手で包み込む
今度は翔の頬が薄っすらピンクに染まりニコッと微笑んだ
それだけで頬だけじゃなく心も温まるよ
「あれ?なんか良い匂いがする」
「夕食用意したんです」
「えっ?翔が⁈」
「はい。あとは仕上げだけなんで着替えしてきてください」
翔が料理?一体何を作ったんだ?
匂いだけならすげぇ良いけど、翔がひとりで料理だなんて…
