
take a breather
第15章 二人の記念日
「智さん、冷めちゃうんで食べましょ?
「あぁ…うん…」
スプーンを手に取る
「いただきます」
翔がジッと見つめる中、スプーンで掬って口に運ぶ
「うまい…」
「本当ですか?」
「おう。めっちゃ美味いよ
ニノの作るオムライスに似てる」
「よかったぁ…」
「なんでこんな美味いオムライス、急に作れるようになったんだ?」
そう問いかけると翔は苦笑いした
「ホント子供ですよね…
智さんの誕生日に手作りのオムライス作ったら驚いて貰えるかな、なんて思って」
「でも練習なんてしてないだろ?」
いつも一緒にいたんだからそんな時間…
「あ…もしかして、潤?」
翔が首を縦に振る
「最初は二宮さんに教わろうと思ったんです
でも、二宮さんだと教わる時間がなくて…
それで潤さんに相談したんです
潤さんなら二宮さんのオムライス食べたことあるから作り方わかると思って」
「だから俺に内緒で潤に会ってたのか」
「はい…一度教わっただけじゃ全然作れなくて
結局3回も教わることに…」
「ごめん…それなのに俺…」
「いいえ…智さんは悪くないです
俺の考えが甘かったんです
昨夜、智さんが家を出て行ったあと
ひとりで考えました…
よくよく考えてみたら、智さんが怒るのも当たり前だなって…
俺だって嫌です…智さんが俺に嘘ついて女性とふたりきりで会ってたら…
だから、ごめんなさい
今回の件は俺が悪いんです」
翔が両手を床につき、深々と頭を下げた
「あぁ…うん…」
スプーンを手に取る
「いただきます」
翔がジッと見つめる中、スプーンで掬って口に運ぶ
「うまい…」
「本当ですか?」
「おう。めっちゃ美味いよ
ニノの作るオムライスに似てる」
「よかったぁ…」
「なんでこんな美味いオムライス、急に作れるようになったんだ?」
そう問いかけると翔は苦笑いした
「ホント子供ですよね…
智さんの誕生日に手作りのオムライス作ったら驚いて貰えるかな、なんて思って」
「でも練習なんてしてないだろ?」
いつも一緒にいたんだからそんな時間…
「あ…もしかして、潤?」
翔が首を縦に振る
「最初は二宮さんに教わろうと思ったんです
でも、二宮さんだと教わる時間がなくて…
それで潤さんに相談したんです
潤さんなら二宮さんのオムライス食べたことあるから作り方わかると思って」
「だから俺に内緒で潤に会ってたのか」
「はい…一度教わっただけじゃ全然作れなくて
結局3回も教わることに…」
「ごめん…それなのに俺…」
「いいえ…智さんは悪くないです
俺の考えが甘かったんです
昨夜、智さんが家を出て行ったあと
ひとりで考えました…
よくよく考えてみたら、智さんが怒るのも当たり前だなって…
俺だって嫌です…智さんが俺に嘘ついて女性とふたりきりで会ってたら…
だから、ごめんなさい
今回の件は俺が悪いんです」
翔が両手を床につき、深々と頭を下げた
