
take a breather
第15章 二人の記念日
床についた翔の手に視線が行った
昨日していた絆創膏を今日はしていなくて
その指には小さな切り傷のあと…
「翔…その指…」
翔はビクッとして
急いで左手の上に右手を重ねた
「…包丁で切ったのか?」
問いかけても返事をしない
右手を避けようとすると軽く抵抗する
「切ったんだな?」
「…ちょっと上手くなったと思って
調子に乗って早く切ったら少しだけ…」
「見せてみろ」
「ほんとにちょっとだけなんです」
「いいから…」
翔は渋々右手を避けた
右手で翔の左手を取り顔の前まで持ち上げた
3ミリ程の傷口…
パックリ割れてはいるが血は完全に止まってる
「さっ!智さんっ?」
その傷口にそっとくちづけすると翔は驚きの声を上げた
「ごめん…俺の為に…
それと、ありがとう…
スゲェ嬉しかった、お前の手料理」
卵さえまともに割ることが出来なかった翔が
こんなに美味いオムライスを作れるようになるなんて
大変な努力をしたんだろう
「本当ですか?」
「あぁ…最高のサプライズプレゼントだよ」
「一日早いプレゼントになっちゃいましたけどね」
はにかむ翔が愛おしい…
「いつだっていいよ、翔から貰えるなら
残り食っていい?」
「勿論です。さ、食べましょ?」
少し冷めてしまったオムライス…
それでも十分に美味かった
愛情は最高の調味料って言うけど本当なんだな
今までニノの作るオムライスが世界一って思ってたけど
俺にとっては翔の作ってくれたオムライスの方が断然美味かった
昨日していた絆創膏を今日はしていなくて
その指には小さな切り傷のあと…
「翔…その指…」
翔はビクッとして
急いで左手の上に右手を重ねた
「…包丁で切ったのか?」
問いかけても返事をしない
右手を避けようとすると軽く抵抗する
「切ったんだな?」
「…ちょっと上手くなったと思って
調子に乗って早く切ったら少しだけ…」
「見せてみろ」
「ほんとにちょっとだけなんです」
「いいから…」
翔は渋々右手を避けた
右手で翔の左手を取り顔の前まで持ち上げた
3ミリ程の傷口…
パックリ割れてはいるが血は完全に止まってる
「さっ!智さんっ?」
その傷口にそっとくちづけすると翔は驚きの声を上げた
「ごめん…俺の為に…
それと、ありがとう…
スゲェ嬉しかった、お前の手料理」
卵さえまともに割ることが出来なかった翔が
こんなに美味いオムライスを作れるようになるなんて
大変な努力をしたんだろう
「本当ですか?」
「あぁ…最高のサプライズプレゼントだよ」
「一日早いプレゼントになっちゃいましたけどね」
はにかむ翔が愛おしい…
「いつだっていいよ、翔から貰えるなら
残り食っていい?」
「勿論です。さ、食べましょ?」
少し冷めてしまったオムライス…
それでも十分に美味かった
愛情は最高の調味料って言うけど本当なんだな
今までニノの作るオムライスが世界一って思ってたけど
俺にとっては翔の作ってくれたオムライスの方が断然美味かった
