take a breather
第3章 このままもっと
雅紀の言葉になんて返していいのかわからなかった。
だって雅紀の言う通りだと思ったから…
あの最後の時でさえ、俺は無様な格好を見せることより、雅紀が望んでると思っていた完璧な俺でいることを選んだ。
本当に心から愛していて、どうしても別れたくなかったら…泣いて叫んで引き留めれば良かったんだ。
でも、そんなことをしようなんて、これっぽっちも思わなかった。
雅紀が言うように俺の想いは『その程度』だったんだ。
「翔…あの時も言ったけど、お前は何も悪くないんだよ?
悪いのは全部俺…
完璧なお前が好きって言っておきながら、完璧過ぎるお前に合わせることを苦痛に感じはじめた」
「雅紀…」
「今度はさ、俺に相応しい人を好きになるよ。
あまりにも翔が素敵だったから、付き合いたいと思ったけどさ、俺にはもっと気楽に付き合える人が合ってる」
「ごめん、雅紀…俺…何もわかってなかった」
人を本気で好きになるってこと…頭で考えてどうこうするもんじゃないんだ。
それなのに俺は自分を偽った。
沢山あるダメダメな部分を隠したんだ。
本気で好きな人なら、本当の自分を晒け出してそれを受け止めて貰うべきなんだ。
それを俺は雅紀にしなかった…いや、する必要がなかった。
「翔…顔あげて?」
俯く俺に雅紀の優しい声が届く。
「もう、これで本当に終わりにしよ?
翔も自分の気持ちわかったでしょ?」
「…うん」
雅紀のことを愛してると思っていたのは思い込み…
「これからはまた仕事相手として、よろしくお願いします。櫻井さん」
雅紀が差し出した手を握り返した。
「こちらこそ…よろしくお願いします。相葉さん」
だって雅紀の言う通りだと思ったから…
あの最後の時でさえ、俺は無様な格好を見せることより、雅紀が望んでると思っていた完璧な俺でいることを選んだ。
本当に心から愛していて、どうしても別れたくなかったら…泣いて叫んで引き留めれば良かったんだ。
でも、そんなことをしようなんて、これっぽっちも思わなかった。
雅紀が言うように俺の想いは『その程度』だったんだ。
「翔…あの時も言ったけど、お前は何も悪くないんだよ?
悪いのは全部俺…
完璧なお前が好きって言っておきながら、完璧過ぎるお前に合わせることを苦痛に感じはじめた」
「雅紀…」
「今度はさ、俺に相応しい人を好きになるよ。
あまりにも翔が素敵だったから、付き合いたいと思ったけどさ、俺にはもっと気楽に付き合える人が合ってる」
「ごめん、雅紀…俺…何もわかってなかった」
人を本気で好きになるってこと…頭で考えてどうこうするもんじゃないんだ。
それなのに俺は自分を偽った。
沢山あるダメダメな部分を隠したんだ。
本気で好きな人なら、本当の自分を晒け出してそれを受け止めて貰うべきなんだ。
それを俺は雅紀にしなかった…いや、する必要がなかった。
「翔…顔あげて?」
俯く俺に雅紀の優しい声が届く。
「もう、これで本当に終わりにしよ?
翔も自分の気持ちわかったでしょ?」
「…うん」
雅紀のことを愛してると思っていたのは思い込み…
「これからはまた仕事相手として、よろしくお願いします。櫻井さん」
雅紀が差し出した手を握り返した。
「こちらこそ…よろしくお願いします。相葉さん」