take a breather
第16章 WISH
「はぁ…」
「ほんとどうしたんだよ、智
朝からずっと溜め息吐いてんじゃん」
「ん?そうか?」
「自分でわかってないの?」
「ん…」
「そうとう疲れてんなぁ…」
雅紀が苦笑いをする
「疲れてなんかないよ…」
「じゃあなんでそんなシケたツラしてんだよ」
「トナカイが可愛くないから」
「は?」
昨日櫻井くんが付けていたトナカイのツノを今日は雅紀が付けてる
でもぜーん然可愛くない!
「はぁ…」
ショーケースの上に突っ伏した
「ダメだこりゃ…」
呆れたように俺から離れて行ってしまった雅紀
その時、店のドアが開く気配がした
「いら…あっ!翔ちゃん」
「えっ⁉︎」
櫻井くん⁈
顔を上げるとそこにはベージュのダッフルコートを着た櫻井くんが…
「どうしたの?今日は」
理由なんてなんだっていい
櫻井くんがここに来てくれただけで
「予約しておいたケーキ取りに来た」
櫻井くんが予約票を雅紀に渡した
「え?予約してくれてたの?ありがとね
すぐに用意する」
「うん」
雅紀が保冷ケースにケーキを探しに行った
「お疲れさま、大野くん」
「あ…うん
櫻井くんもお疲れさま」
「え?」
「お家の人にケーキ取りに行くように頼まれたんじゃないの?」
「あ…ううん。自分から言った、取りに行ってくるって」
「へぇ…偉いんだな
俺なら自分からなんて絶対言わないよ」
「僕も…いつもなら言わないよ…
今日は特別…このお店だから」
「え?」
「ううんっ、何でもない…
美味しそうだね、こっちのケーキも」
櫻井くんがショーケースを覗く
「あぁ、昨日はなかったからな」
「チョコレートケーキ美味しそう…
苺使ってるんだね」
「今日はショートケーキもクリスマス仕様にしてるんだって」
「へぇ…」
「翔ちゃん、お待たせ。はい、これ」
雅紀がケーキを持って戻って来てしまった
「ありがと、それじゃあふたりとも頑張って」
「うん、ありがと翔ちゃん
メリークリスマス」
「メリークリスマス」
櫻井くんがケーキを持って帰ってしまった
「はぁ…」
「ほんとどうしたんだよ、智
朝からずっと溜め息吐いてんじゃん」
「ん?そうか?」
「自分でわかってないの?」
「ん…」
「そうとう疲れてんなぁ…」
雅紀が苦笑いをする
「疲れてなんかないよ…」
「じゃあなんでそんなシケたツラしてんだよ」
「トナカイが可愛くないから」
「は?」
昨日櫻井くんが付けていたトナカイのツノを今日は雅紀が付けてる
でもぜーん然可愛くない!
「はぁ…」
ショーケースの上に突っ伏した
「ダメだこりゃ…」
呆れたように俺から離れて行ってしまった雅紀
その時、店のドアが開く気配がした
「いら…あっ!翔ちゃん」
「えっ⁉︎」
櫻井くん⁈
顔を上げるとそこにはベージュのダッフルコートを着た櫻井くんが…
「どうしたの?今日は」
理由なんてなんだっていい
櫻井くんがここに来てくれただけで
「予約しておいたケーキ取りに来た」
櫻井くんが予約票を雅紀に渡した
「え?予約してくれてたの?ありがとね
すぐに用意する」
「うん」
雅紀が保冷ケースにケーキを探しに行った
「お疲れさま、大野くん」
「あ…うん
櫻井くんもお疲れさま」
「え?」
「お家の人にケーキ取りに行くように頼まれたんじゃないの?」
「あ…ううん。自分から言った、取りに行ってくるって」
「へぇ…偉いんだな
俺なら自分からなんて絶対言わないよ」
「僕も…いつもなら言わないよ…
今日は特別…このお店だから」
「え?」
「ううんっ、何でもない…
美味しそうだね、こっちのケーキも」
櫻井くんがショーケースを覗く
「あぁ、昨日はなかったからな」
「チョコレートケーキ美味しそう…
苺使ってるんだね」
「今日はショートケーキもクリスマス仕様にしてるんだって」
「へぇ…」
「翔ちゃん、お待たせ。はい、これ」
雅紀がケーキを持って戻って来てしまった
「ありがと、それじゃあふたりとも頑張って」
「うん、ありがと翔ちゃん
メリークリスマス」
「メリークリスマス」
櫻井くんがケーキを持って帰ってしまった
「はぁ…」