take a breather
第16章 WISH
「行こっか…」
「うん…」
昨日ふたりで歩いた道を今日もふたりで並んで歩く
「櫻井くん、メシは?」
「食べた。今日はウチでパーティーだったから」
「あ、そうだよね」
「大野くんは?今日も夕ごはん抜きだった?」
「今日は簡単なものだけど食べられたよ」
「そっか…」
他愛もない話しでも
相手がキミだとそれだけで楽しい
「あ!そうだっ」
「どっ、どうしたの⁈」
突然大声を上げたせいで
隣を歩くキミがビクッとした
「ごめん、ごめん…
今日さ、チョコレートケーキ貰ったんだ」
「チョコレートケーキって
昼間お店に並んでたやつ?」
「うん、そう。
まだ時間大丈夫なら
一緒に食べない?」
「え…でも…大野くんが食べたくて貰ったんでしょ?」
「ん、そうだけど
櫻井くんが気にしてたから選んだんだ
だから一緒に食べよう?
ふたりで分け合った方が美味しいよ」
「ん〜、それならひとくちだけ貰おうかな?」
「うんっ」
今日もコンビニでコーヒーとフォークを買って
昨日と同じベンチに座る
今日のケーキは手のひらに乗る大きさだから
ふたりの間にケーキはなく、昨日よりちょっとだけキミに近い
俺の手に乗るケーキを見るキミの瞳は
今日もキラキラしてる
円形のケーキの上に苺はひとつだけ…
その苺をフォークに刺して櫻井くんの顔の前に持っていった
「はい」
「え、いいよ。大野くんが食べて?
大野くんのケーキなんだから」
「遠慮するなよ。はい、あ〜ん」
苺を櫻井くんの口のすぐ前に差し出すと
小さく口を開き、少しだだけ噛んだ
「ありがと、後は大野くんが食べて?」
「いいの?」
「うん。ふたりで分けた方が美味しいんでしょ?」
「そうだった」
キミの思いが嬉しいから
残りの苺を頬張った
「うん…」
昨日ふたりで歩いた道を今日もふたりで並んで歩く
「櫻井くん、メシは?」
「食べた。今日はウチでパーティーだったから」
「あ、そうだよね」
「大野くんは?今日も夕ごはん抜きだった?」
「今日は簡単なものだけど食べられたよ」
「そっか…」
他愛もない話しでも
相手がキミだとそれだけで楽しい
「あ!そうだっ」
「どっ、どうしたの⁈」
突然大声を上げたせいで
隣を歩くキミがビクッとした
「ごめん、ごめん…
今日さ、チョコレートケーキ貰ったんだ」
「チョコレートケーキって
昼間お店に並んでたやつ?」
「うん、そう。
まだ時間大丈夫なら
一緒に食べない?」
「え…でも…大野くんが食べたくて貰ったんでしょ?」
「ん、そうだけど
櫻井くんが気にしてたから選んだんだ
だから一緒に食べよう?
ふたりで分け合った方が美味しいよ」
「ん〜、それならひとくちだけ貰おうかな?」
「うんっ」
今日もコンビニでコーヒーとフォークを買って
昨日と同じベンチに座る
今日のケーキは手のひらに乗る大きさだから
ふたりの間にケーキはなく、昨日よりちょっとだけキミに近い
俺の手に乗るケーキを見るキミの瞳は
今日もキラキラしてる
円形のケーキの上に苺はひとつだけ…
その苺をフォークに刺して櫻井くんの顔の前に持っていった
「はい」
「え、いいよ。大野くんが食べて?
大野くんのケーキなんだから」
「遠慮するなよ。はい、あ〜ん」
苺を櫻井くんの口のすぐ前に差し出すと
小さく口を開き、少しだだけ噛んだ
「ありがと、後は大野くんが食べて?」
「いいの?」
「うん。ふたりで分けた方が美味しいんでしょ?」
「そうだった」
キミの思いが嬉しいから
残りの苺を頬張った