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take a breather

第17章 Love so sweet

「今日は何にする?」

マサキが当然のように翔にオーダーを聞いた

「ん〜、ウィスキーソーダにしよっかな
智も同じのでいい?」

「ん、任せた」

駄目なんて言ったことないのに
一応確認してくれる
そんな気配りが出来るところも翔の良いところ

「じゃあマサキ、ウィスキーソーダ2つで」

「畏まりました」

マサキが目の前でカクテルを作る

ロンググラスに注がれたのは…

「ウィスキーとソーダだけ?」

「ふふっ、そう。ウィスキーソーダって言うけど
早い話がハイボールだよ」

「へぇ〜、そうなんだ」

「お待たせしました」

マサキがコースターの上にグラスを置いた

「ありがと」

翔がグラスを持つと俺の方を見た
それに合わせ俺もグラスを持ち翔のグラスにカチンと当てる

「「乾杯」」

同時にグラスを口に運びグビッとひとくち飲んだ

「「うまっ!」」

「ふふっ…ほんと仲良しですね」

マサキが微笑みながら俺たちを見る

「そ、そんなことないっ」

翔が恥ずかしそうに否定するから
ちょっと揶揄いたくなった

「俺と仲良しは嫌なのか?」

「えっ…あ、ううんっ、嫌じゃない…」

頬を薄っすらピンクに染める翔を見て満足

「大野さん、楽しんでますね?」

「ははっ…バレた?」

「そんな見せつけなくても
大野さんがショウの事を大好きなのはイヤってほどわかってますよ
それにショウもね?」

ショウの方を見てウィンク?らしきものをするマサキ

翔は恥ずかしさを誤魔化す為か
グラスを口に付けると一気に煽った

「おい、そんな飲み方したら酔うぞ?」

「智が悪いんだから智が介抱してよ」

顔を紅く染めて文句を言う姿に顔が緩む

「ハイハイ、わかりましたよ。お姫様」

「…姫じゃねぇし…」

口では否定するけど表情は満更でもなさそうだ

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