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take a breather

第17章 Love so sweet

「いい加減にしといたら?おじさん」

頭の上から聞こえる冷ややかな声
声の持ち主は見ずともわかる

「君はこの店のピアニストだろ?
お客に対して失礼じゃないか?」

俺の隣の席にカズが座る

「確かにこの店のピアニストだけど
その前にこの2人の友人なんでね
友人が馬鹿にされるのは黙ってらんないでしょ」

「友人?君も友人関係を考えた方がいいんじゃないか?」

「あんたに言われるまでもなく考えてるから大丈夫
少なくともあんたみたいな人間とは交友関係を持たないから」

「重ね重ね失礼なヤツだな」

「そう?俺はアンタに優しい気持ちで忠告したつもりだけど?」

「どこがだ?」

「恥をかく前にやめときなよって思ったから止めたんだけどね」

「恥?恥をかくのはショウの方だろ
何人もの男と取っ替え引っ替え寝てるんだから」

「そんな人に言い寄ってるアンタは恥ずかしくないの?
『君のカラダが忘れられない』?
だったらアンタはそれを手に入れる努力をした?」

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