take a breather
第18章 君への想い
少し歩いていくと他の所よりも人が多く居る場所があった
「あそこ…何かあるの?」
「ん?あぁ…あそこはね?恋人の聖地なんだよ」
「恋人の聖地?なんで?」
「あそこに幸せの鐘があって
フェンスにハートの形をした南京錠を付けると
恋人たちは幸せになれるって言われてる」
「へぇ…面白い」
「近くで見てみようか」
「うん、見たい」
なによりも翔くんとふたりで行ってみたい
『恋人たちの聖地』…
フェンスに近づくと数えきれないはどの南京錠が見えた
「凄い数…」
「それだけみんな幸せになりたいんだろ?」
「そうだよね…」
南京錠をよく見ると1つ1つにふたりの名前が書かれてる
「いいなぁ…」
「智も付けたい?」
「えっ?」
翔くんに質問され翔くんを見上げた
「今、いいな、って言ってたから」
あ…心の声が漏れちゃった…
「そりゃ恋人とは幸せになりたいじゃん
でも、今の僕にはいないから
一緒につける相手がいる人たちはいいな、って…」
「そっか…じゃあ相手が出来たら付けに来ような」
翔くんがニコッと笑ってそう言った
「…うん」
相手が出来たら…か
夢だけど…いつになったら付けに来られるかな
永遠に来られない気さえするよ、今の僕には…
「智、そろそろバスに戻ろう」
「うん」
おそらく、もう2度と翔くんと一緒に訪れることのない場所から立ち去った
「あそこ…何かあるの?」
「ん?あぁ…あそこはね?恋人の聖地なんだよ」
「恋人の聖地?なんで?」
「あそこに幸せの鐘があって
フェンスにハートの形をした南京錠を付けると
恋人たちは幸せになれるって言われてる」
「へぇ…面白い」
「近くで見てみようか」
「うん、見たい」
なによりも翔くんとふたりで行ってみたい
『恋人たちの聖地』…
フェンスに近づくと数えきれないはどの南京錠が見えた
「凄い数…」
「それだけみんな幸せになりたいんだろ?」
「そうだよね…」
南京錠をよく見ると1つ1つにふたりの名前が書かれてる
「いいなぁ…」
「智も付けたい?」
「えっ?」
翔くんに質問され翔くんを見上げた
「今、いいな、って言ってたから」
あ…心の声が漏れちゃった…
「そりゃ恋人とは幸せになりたいじゃん
でも、今の僕にはいないから
一緒につける相手がいる人たちはいいな、って…」
「そっか…じゃあ相手が出来たら付けに来ような」
翔くんがニコッと笑ってそう言った
「…うん」
相手が出来たら…か
夢だけど…いつになったら付けに来られるかな
永遠に来られない気さえするよ、今の僕には…
「智、そろそろバスに戻ろう」
「うん」
おそらく、もう2度と翔くんと一緒に訪れることのない場所から立ち去った