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take a breather

第19章 ROMANCE

「どうだった?カテキョー」

翌日、潤に聞かれ昨日の事を思い出す

「ん〜、いい子だったよ?
一所懸命取り組んでくれたし
わからない事はちゃんと聞いてくれるし」

あれでなんで揉めるのか理由がわからん

「ほぉ…なら次、探さなくて大丈夫かな
智から連絡来てさ
『いい人紹介してくれてありがとう』
だって
気に入られたみたいだな」

「気に入って貰えたのなら良かった
可愛い子だよね、智くんって」

「可愛い?智が⁈」

潤が驚きの声を上げる

「え?可愛くない?
ふにゃふにゃしてて
可愛い子だと思ったんだけど
しかも俺の事『翔ちゃん』って呼ぶんだよ?
『この子、本当に高2かよ』ってくらい可愛いけど」

潤は目を見開いた後、ニヤっと笑った

「へぇ〜『翔ちゃん』ねぇ…
だいぶ気に入られたな、翔」

「そうなの?」

「まぁ、少なくとも俺とは扱いが違うよ
俺なんか初めから『潤』って呼び捨てだぜ?
年下のクセに生意気じゃね?」

「呼び捨て?智くんが?
だって俺の事、先生って呼ぼうとしたんだよ?」

「カテキョーとして行ってるからな
それなりの礼儀はわきまえてるってことか…
俺はアイツの可愛い姿を見たことがないから想像つかないけど」

「嘘。あんなに可愛いのに?
智くんは潤の前ではどんななの?」

「圧倒的な存在だよ
だからクソ生意気なガキだと思うのに
それを許せちゃうんだよなぁ」

「は?」

潤にそれほどまで言わせるなんて
どんな子なんだ?

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