take a breather
第19章 ROMANCE
圧倒的な存在…
『その内見せてやるよ』
クソ生意気なガキなんて言ってたクセに
そう話す潤はなぜか得意気で
俺は謎を解決出来ないまま
その2日後、智くんの家庭教師へと向かった
インターフォンを鳴らすと
応答の返事がなく
すぐに玄関ドアが開かれる
「いらっしゃい翔ちゃん」
智くんがあの可愛い笑顔で出迎えてくれる
ん〜、この子が圧倒的な存在?
どう見てもそうは見えないんだよなぁ…
「早く上がって?」
智くんが俺の腕を掴み歩き出す
その様子はまるで子供が親にせがむよう
「お邪魔します」
真っ直ぐ2階に上がろうとするから足を止めた
「あの、お母さんは?
挨拶ぐらいしとかないと」
俺が声を掛けると
階段を一段上がった所で振り返る
「ん?あぁ、かあちゃんは仕事でいないよ?
この前は休みで、たまたま居ただけ」
「あ、そうなんだ」
「うん、だから気にせず上がって?」
階段を昇りはじめる智くんの後に付いて行く
「今日もよろしくね、翔ちゃん」
テーブルの上には
既に準備されている問題集とノート
それを広げながら、にこっと笑う
「うん。頑張ろうね?」
問題を解いていって
わからない所があると質問してくる
「翔ちゃん、これどうすればいいの?」
「ん、これはね
こっちを先に計算するの
ね?こうすると解けるでしょ?」
「あ、ほんとだ」
「考え方は間違ってないから
後は同じような問題を何回か解くといいよ」
「うん、ありがとう
翔ちゃんの教え方、わかりやすくて助かる
潤はすぐにキレるからさ
質問しづらいんだよね
それで間違うと怒るしさ」
「そうなんだ」
やっぱり潤の教え方に問題があったのかな?
どう見ても智くん、潤が言う『クソ生意気なガキ』には見えないや
『その内見せてやるよ』
クソ生意気なガキなんて言ってたクセに
そう話す潤はなぜか得意気で
俺は謎を解決出来ないまま
その2日後、智くんの家庭教師へと向かった
インターフォンを鳴らすと
応答の返事がなく
すぐに玄関ドアが開かれる
「いらっしゃい翔ちゃん」
智くんがあの可愛い笑顔で出迎えてくれる
ん〜、この子が圧倒的な存在?
どう見てもそうは見えないんだよなぁ…
「早く上がって?」
智くんが俺の腕を掴み歩き出す
その様子はまるで子供が親にせがむよう
「お邪魔します」
真っ直ぐ2階に上がろうとするから足を止めた
「あの、お母さんは?
挨拶ぐらいしとかないと」
俺が声を掛けると
階段を一段上がった所で振り返る
「ん?あぁ、かあちゃんは仕事でいないよ?
この前は休みで、たまたま居ただけ」
「あ、そうなんだ」
「うん、だから気にせず上がって?」
階段を昇りはじめる智くんの後に付いて行く
「今日もよろしくね、翔ちゃん」
テーブルの上には
既に準備されている問題集とノート
それを広げながら、にこっと笑う
「うん。頑張ろうね?」
問題を解いていって
わからない所があると質問してくる
「翔ちゃん、これどうすればいいの?」
「ん、これはね
こっちを先に計算するの
ね?こうすると解けるでしょ?」
「あ、ほんとだ」
「考え方は間違ってないから
後は同じような問題を何回か解くといいよ」
「うん、ありがとう
翔ちゃんの教え方、わかりやすくて助かる
潤はすぐにキレるからさ
質問しづらいんだよね
それで間違うと怒るしさ」
「そうなんだ」
やっぱり潤の教え方に問題があったのかな?
どう見ても智くん、潤が言う『クソ生意気なガキ』には見えないや