
take a breather
第19章 ROMANCE
「翔ちゃん、今は付き合ってる人いないんでしょ?」
「うん…大学に入ってからはいない…」
「なら高校の時に付き合ってた人?
キスした相手」
「そうだよ…」
「可愛い人だった?」
「うん…まぁ…」
「なんで別れたの?」
「彼女が、受験勉強に専念したいって…」
「そんな理由?」
「そうだけど…」
なんか尋問受けてるみたい
「それで翔ちゃんも『わかった』って言ったの?」
「だって、勉強の為って言われたら
ヤダなんて言えないよ」
「そもそも受験勉強を理由に別れようとするなんて
俺としてはあり得ないけどね」
「そんなことないよ…
大学受験だよ?人生かかってんじゃん」
「だとしても…
俺なら翔ちゃんのことを手放さないで済むように死ぬ気で頑張る」
智くんなら出来るかも…実際この短期間でこれだけ伸びたんだ
俺から離れたくない、って一心で頑張った
でもそれはまだ俺のことをちゃんとわかってないから
俺の良いところしか見てないから
もし、俺に嫌な所が見つかったら…
それは智くんにとって大きなダメージになるんじゃないかな
なんの為に頑張って来たんだって…
「俺、大した人間じゃないよ…
智くんが思い描いてるような人間じゃないよ、きっと…」
「思い描いてなんかいないよ?
目の前にいる翔ちゃんが好きなの
なんの理想も抱いてない
ここにいる翔ちゃんが好き」
「だから、なんでそこまで…
俺、そこら辺にいるような人間なのに…」
「そんなの皆同じだろ?
そこら辺にいる人同士で付き合って
そこら辺にいる人同士で結婚する…
ただ お互いが特別な人なだけだろ?」
そう言われればそうか…
智くんが言ってることは正論だ
なんか俺よりも智くんの方が大人な気がしてきた
「うん…大学に入ってからはいない…」
「なら高校の時に付き合ってた人?
キスした相手」
「そうだよ…」
「可愛い人だった?」
「うん…まぁ…」
「なんで別れたの?」
「彼女が、受験勉強に専念したいって…」
「そんな理由?」
「そうだけど…」
なんか尋問受けてるみたい
「それで翔ちゃんも『わかった』って言ったの?」
「だって、勉強の為って言われたら
ヤダなんて言えないよ」
「そもそも受験勉強を理由に別れようとするなんて
俺としてはあり得ないけどね」
「そんなことないよ…
大学受験だよ?人生かかってんじゃん」
「だとしても…
俺なら翔ちゃんのことを手放さないで済むように死ぬ気で頑張る」
智くんなら出来るかも…実際この短期間でこれだけ伸びたんだ
俺から離れたくない、って一心で頑張った
でもそれはまだ俺のことをちゃんとわかってないから
俺の良いところしか見てないから
もし、俺に嫌な所が見つかったら…
それは智くんにとって大きなダメージになるんじゃないかな
なんの為に頑張って来たんだって…
「俺、大した人間じゃないよ…
智くんが思い描いてるような人間じゃないよ、きっと…」
「思い描いてなんかいないよ?
目の前にいる翔ちゃんが好きなの
なんの理想も抱いてない
ここにいる翔ちゃんが好き」
「だから、なんでそこまで…
俺、そこら辺にいるような人間なのに…」
「そんなの皆同じだろ?
そこら辺にいる人同士で付き合って
そこら辺にいる人同士で結婚する…
ただ お互いが特別な人なだけだろ?」
そう言われればそうか…
智くんが言ってることは正論だ
なんか俺よりも智くんの方が大人な気がしてきた
