
take a breather
第19章 ROMANCE
「翔ちゃん、最近そわそわしてない?」
智くんにそう突っ込まれたのはイベントを目前に控えた日のこと…
「そ、そうかな?
きっともうすぐダンスイベントに出場するから緊張してるのかも
なかなか覚えられなくて、潤に怒られてばかりだし」
「潤はキツいだろ?
アイツ、動きをシンクロさせることに拘るからな」
「うん。手足の角度がちょっと違うだけですぐに注意される
こっちは踊り覚えるだけで必死なのにさ」
「翔ちゃんはダンス覚えるの苦手なの?」
「かな…何度も繰り返して踊らないと
すぐに抜けちゃう」
「そうなんだ…頭いいから覚えもいいのかと思った」
「ダンスを覚える脳と勉強をする脳は別物なんだよ、きっと」
「う〜ん、それは納得かも…」
智くんが小さく頷いた
「え?」
「いや、なんでもない…
ねぇ、この問題教えてくれる?」
そうだった…今は智くんに勉強を教えている最中
「ごめん…俺のソワソワのせいで
智くんの勉強の邪魔しちゃったね」
「ううん、大丈夫
翔ちゃんの事はなんでも知りたいから
そわそわの原因がわかって良かったよ」
いつもの優しい微笑み…
結局あの時だけだな
男らしい智くんを見られたのは
「俺も知りたい…智くんのこと…」
何気なく呟いたひとこと…だったのに
智くんが満面の笑みを浮かべ
その笑顔を見た俺の心臓はドキンと跳ねた
智くんにそう突っ込まれたのはイベントを目前に控えた日のこと…
「そ、そうかな?
きっともうすぐダンスイベントに出場するから緊張してるのかも
なかなか覚えられなくて、潤に怒られてばかりだし」
「潤はキツいだろ?
アイツ、動きをシンクロさせることに拘るからな」
「うん。手足の角度がちょっと違うだけですぐに注意される
こっちは踊り覚えるだけで必死なのにさ」
「翔ちゃんはダンス覚えるの苦手なの?」
「かな…何度も繰り返して踊らないと
すぐに抜けちゃう」
「そうなんだ…頭いいから覚えもいいのかと思った」
「ダンスを覚える脳と勉強をする脳は別物なんだよ、きっと」
「う〜ん、それは納得かも…」
智くんが小さく頷いた
「え?」
「いや、なんでもない…
ねぇ、この問題教えてくれる?」
そうだった…今は智くんに勉強を教えている最中
「ごめん…俺のソワソワのせいで
智くんの勉強の邪魔しちゃったね」
「ううん、大丈夫
翔ちゃんの事はなんでも知りたいから
そわそわの原因がわかって良かったよ」
いつもの優しい微笑み…
結局あの時だけだな
男らしい智くんを見られたのは
「俺も知りたい…智くんのこと…」
何気なく呟いたひとこと…だったのに
智くんが満面の笑みを浮かべ
その笑顔を見た俺の心臓はドキンと跳ねた
