take a breather
第19章 ROMANCE
そこからの智くんの頑張りは凄かった
新学期最初の模試ではD判定だったのに
試験を受ける度に点数が上がっていき
秋になる頃にはB判定を取るまでに…
判定が上がると『ご褒美頂戴』攻撃に合い
ハグやほっぺたにキスまでは許した
まぁ実際の所、俺も我慢してるしね?
だから、智くんにご褒美をあげられるように
教える側の俺にも力が入るって訳
勉強の息抜きにって言って
ふたりで出掛けたりもしてるから
清い交際をしてるのと大差ないんだけど
『ちゃんとしたお付き合い』を最終目標としてる智くんは
一切手を抜くことなく勉強に励んだ
入試前、最後の模試では念願のA判定
「凄いじゃん!智くん」
「翔ちゃんのおかげだよ」
「ううん!智くんが頑張ったからだって!」
「ならご褒美、くれるよね?」
いつものようにご褒美のおねだりをしてくる智くん
「もちろんいいよ」
俺もいつものように答えた
「じゃあ、遠慮なく…」
智くんが俺を抱きしめる
いつもならこれで頬にキスして終わる…のに
智くんのキスした場所は頬じゃなく耳たぶ…
「ひゃっ…」
びっくりしたのと擽ったいので変な声が出た
「んふっ、翔ちゃん可愛い…」
そのままの位置で話すから智くんの息が耳に掛かる
ビクッと震える体
「智くん…やめ…」
「わかってるよ
お楽しみは合格発表まで取っておくから」
そう耳元で囁く
わかってないじゃん!
それをやめろって言ってるのに!
もぉ…智くんの生意気度数も確実に上がって来てるよ
新学期最初の模試ではD判定だったのに
試験を受ける度に点数が上がっていき
秋になる頃にはB判定を取るまでに…
判定が上がると『ご褒美頂戴』攻撃に合い
ハグやほっぺたにキスまでは許した
まぁ実際の所、俺も我慢してるしね?
だから、智くんにご褒美をあげられるように
教える側の俺にも力が入るって訳
勉強の息抜きにって言って
ふたりで出掛けたりもしてるから
清い交際をしてるのと大差ないんだけど
『ちゃんとしたお付き合い』を最終目標としてる智くんは
一切手を抜くことなく勉強に励んだ
入試前、最後の模試では念願のA判定
「凄いじゃん!智くん」
「翔ちゃんのおかげだよ」
「ううん!智くんが頑張ったからだって!」
「ならご褒美、くれるよね?」
いつものようにご褒美のおねだりをしてくる智くん
「もちろんいいよ」
俺もいつものように答えた
「じゃあ、遠慮なく…」
智くんが俺を抱きしめる
いつもならこれで頬にキスして終わる…のに
智くんのキスした場所は頬じゃなく耳たぶ…
「ひゃっ…」
びっくりしたのと擽ったいので変な声が出た
「んふっ、翔ちゃん可愛い…」
そのままの位置で話すから智くんの息が耳に掛かる
ビクッと震える体
「智くん…やめ…」
「わかってるよ
お楽しみは合格発表まで取っておくから」
そう耳元で囁く
わかってないじゃん!
それをやめろって言ってるのに!
もぉ…智くんの生意気度数も確実に上がって来てるよ