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take a breather

第19章 ROMANCE

「えっ⁉︎ちょっ!智くんっ」

買い物をして家に上がり
上着を脱いだ途端、智くんに後ろから抱きしめられた

「これで正式にお付き合いでいいんだよね?」

「あ…うん…」

「マジでよかった…受かって…」

智くんは俺の首元に顔を埋め、抱きしめる力を更に強くする

「智くん…ありがとね、頑張ってくれて…」

俺を抱きしめてる智くんの腕に触れた

「翔ちゃん…お祝い…」

「あ、うんっ。お祝いしよ?
せっかく温かいの買って来たんだもんね
冷めないうちに…」

智くんにクルリと向きを変えられたかと思ったら
抱きしめ直され唇を塞がれた

前回と違って軽く触れただけで離れて行った

真正面から無言で見つめられる

「智くん?」

「お祝い…頂戴?」

「いいけど、今?
ごはん冷めちゃうよ?」

だからさっき買いに行くか聞いたのに…

「今がいい…」

「智くんがそう言うなら…
じゃあ行こうか…って、うわっ!」

智くんの腕の中から出て
歩き出そうとした俺の腕を智くんが掴み引っ張られる
バランスを崩した俺の体を智くんがベッドの上に押し倒した

「…へ?なに?お祝い買いに行くんじゃないの?」

「お祝いは貰うけど、買いには行かないよ?
俺が欲しいのは翔ちゃんだから」

俺に覆い被さってニコッと笑う智くん

「だから付き合うって言ったよね?」

「それもそうなんだけど
俺が欲しいのは翔ちゃんのカ・ラ・ダ♪」

「カラダ?体って…」

智くんの手がシャツの下から滑り込む

「え…えぇーっ!」

いきなりですか⁉︎
今日、交際を始めたばかりなのに⁈

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