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take a breather

第20章 I seek

〈O's eyes〉

翔くんと相葉ちゃんがふたりで腹筋の話をし出した

相葉ちゃんの腹筋を翔くんが触るまでは
特に何も感じず
ふたりのやり取りを聴いていたんだ

ところが相葉ちゃんが翔くんに腹筋を見せろと言ってから
何故か気持ちが落ち着かなくなった

ソワソワに近い…

内心『やめろ』と思ってた
それなのに翔くんは渋々ながらもシャツを捲り
相葉ちゃんはその肌に手を伸ばす

さっきは逆のことをしていたんだから
こうなっても当然だし
メンバー同士、肌に触れることなんてザラにある

「相葉くん、翔くんは腹筋よりも胸筋だよ」

はっ⁈なに言ってんだ、松潤!
そんなこと言ったら相葉ちゃんの事だっ

案の定、相葉ちゃんの手はすぐに上方へと移動した

「あっ!」

翔くんの驚きの声

流石にメンバーと言えど
胸を触ることなんてなかなか…
いや、少なくとも俺は直接触れたことは1度もない

「本当だぁ、凄い盛り上がってんね」

「あっ、やめろって…」

翔くんの戸惑いの声

相葉ちゃんの手が翔くんの胸を撫で回してる

どんだけ触ってんだよ!

「だろ?」

っ⁉︎松潤まで⁉︎

普段そんな悪ノリしないタイプなのに
松潤の手も翔くんの胸を撫で始めた

俺の心中は穏やかでいられない

でも俺がここで止めるのは筋違い?
3人が仲良くじゃれあってるだけと言えばそれまでだし

俺が口出しするほどのことでもない

「あっ、やめろって…」
「あ、ん…くすぐったい…」

次々に聴こえる翔くんの声

「ふふっ、翔ちゃんエロい声〜」

段々イライラが募ってくる

ひっくり返ってしまった翔くんは
上半身をみんなの前に晒してた

相葉ちゃんの手が翔くんの胸の粒を弄る

その光景を見た時、頭に血が昇った

「いい加減にしろ…ふたりとも
翔くん嫌がってるだろ?」

自分でも驚くほどの低い声が出た

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