
君はぼくの全て
第2章 課外授業 1
「誰から言われたとかは分かんねぇの?」
「え、ミーティングやるって事?」
「そう」
…まーくんからは「緊急ミーティング」としか聞いてない
まあ普通に考えてもいちいち「誰から言われた」とまではラインには入れないし、いくら俺でもそこまでは求めてないもん
まーくんの事、信じてるし
でも
だけど
…何だろう。何だか気になって仕方ない
「相葉ちゃん捜す?」
「当たり前でしょ。何言ってんの?バカなの?」
一言多いとか何とか騒ぐ智は無視
早くまーくんを見つけないと、このモヤモヤは収まらない
でもどこを捜せばいいんだろ
勝手知ったる学校とは言え、校舎は2つあるし他にも体育館やら色々ある
やみくもに探してたら昼休みが終わっちゃう
「智のバカ!!」
「何だよいきなりっ」
「何で分かんないの!?俺がこんなに苦しんでるのにっ」
かなり芝居がかって喚いて泣くフリをしたら智が慌て出した
「ちょ、にの!やめて怖いから」
……失礼なやつ
