
君はぼくの全て
第2章 課外授業 1
断れ!
早く断って蹴散らして!
女子って、3人以上集まるとはっきり言って怖いんだよ
遠慮なんかないし、何かチラチラ俺の事睨んでくるし、…あからさまに「お前邪魔」な空気砲を俺にぶつけてくるんだもん
負けないけどさ
だって俺、まーくんから愛されてるし
「うーん…悪いけど」
困ったようにやんわり断るまーくんは優しい
優しいのはいいけど、こういう時はさぁ
「1時間でいいから!ね?」
ほら、スパッと断らなきゃ引く訳ないんだってば
「ちょっと!まーくんは忙し」
「あんたには聞いてない」
最後まで言わせてくれないでぶったぎられちゃった
ムカムカムカ!
「ね、相葉くん、ちょっとだけでも」
1人の女子がまーくんの腕を取ったのを見た途端、俺の中の何かがプツンと切れた
「ダメ!ダメったらダメ!お前らみたいなブスにまーくんなんておこがましいっ」
女子の腕を無理矢理引き剥がしてまーくんにしがみつく
だけどそれが、やっぱりと言うか、さすがにまずかったみたいだ
