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君はぼくの全て

第3章 卒業

「お別れっちゃお別れでしょ。学部が違うんだから」

「そうだけどさぁ…」

そうなのだ

俺とまーくんは最初から同じ大学を目指していたけど、まさか智と潤くんまで同じとは夢にも思わなかった

二人とも、違う学校だってずっと騙してて

受験会場で鉢合わせた時は本気でどっきりかと思ったくらいだ

まーくんも知らなかったらしくて、しばらくボケッとしてたっけ


そんなこんなで運良く全員希望の学部に受かったから、高校を離れてもまだまだ一緒なもんだから
潤くんが言ってるのもまあ間違ってはない、かな

でも

やっぱり学部が違えば会える頻度は減っちゃうじゃん
そりゃ俺は、まーくんさえいれば幸せだけど

友達ってのも大事っちゃ大事でしょ

潤くんはともかくとしても、智は俺のはけぐ…いやいや、好き勝手言える友達だしね


「で?」
「ん、なに?」

潤くんめ、ちろりと片眉を上げるのが無駄にカッコいいぞこんちくしょう

「いつから一緒に住むの」

その質問に、俺の顔面はだらしなく崩壊した


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