
君はぼくの全て
第3章 卒業
一緒に住む
誰と?…そんなの分かりきってる事を聞き返すほど俺はおバカじゃない
まあ、聞き返すも何も公言しまくったのは俺だけどさ
「んーと、今月の末あたり」
「ほうほう。ついに同棲スタートっすか」
「同棲っ!」
ぴぎゃ、と真っ赤になる俺を潤くんが笑う
何か何つーか、人に言われると恥ずかしが増すって感じ
「まあ、良く親が納得したよな」
「うちのかあさん、まーくん大絶賛だもん。それに…」
「ん?」
「かあさんには、バレてる」
前に、ちゅーしてたのを見られた時に白状させられた
「マジで?」
潤くんの大きな目が更に大きくなる
「マジマジ大マジ」
「お前のかーちゃんすげぇ」
いや、そんな感心されても
バレちゃったのは不可抗力だし、それにまだかあさん以外には知られてない
つまりこの先の問題はまだまだ山積みなわけで
まあ、今から考えた所で答えがすぐに出る訳じゃないからあまり深くは考えたくないのもあるけど
