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君はぼくの全て

第3章 卒業


「なんか、まあ…頑張れ」
「そんなん言われなくても」

頑張る必要はない

だってまーくん大好きはちびっちゃい頃から寄り道なく一直線で

まーくんのダメなとこも何もみんなひっくるめて好きなんだもん

それこそね

寝起きのちょっと口が臭いとこも
無精髭でむさくなっても
いびきも、寝てる時のよだれも

全部ぜーんぶいとおしい、と思える自信ある


「おいにの、もういい。胸焼けする」

うげー、と潤くんが舌を出す

どうやら今までの心の声がしっかり出てたらしい


「だからそんくらい、まーくんが好きなの」
「はいはい」

「おまたせーっ」

あしらわれたのが不満で潤くんに一言返そうとしたタイミングで、聞きなれた能天気な声が聞こえた

バスケ部の追い出し会から解放されたまーくん達だ

「まーくんおかえりっ」

ぶんぶんと両手を振って2人を…と言うよりまーくんをお出迎え

ホントは飛び付きに行きたいけど、そこそこ混んでるからそれは我慢した


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