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嵐しょーせつ。Part4

第44章 laughter


和は、、俺たちが10歳の頃、、両親が誰ものかに目の前で殺され、、、その衝撃で言葉を失い、、話せなくなってしまった。

だけど、、目はもちろん見えるし、耳も聞こえる。
でも口から言葉を話せない。ただそれだけ。

今は月に数回しか会わないけど、高校生の時は、毎日のように和と一緒に過ごしてきた。
逆に1人にしたらどうなるのか怖くて、、出来なかったんだよね。

雅「よし、帰ろっか^_^荷物は?」

和は、笑って持ってる手を俺に見せた。

雅「準備いいね?笑笑」

和「ふふ^_^」

和の手を握りしめて、、近くの駐車場に向かった。
普段あまり車なんて運転しない。電車通勤が多い。

でも、こうやって迎えに行く時は会社にも許可もらって、車で出勤してる。

車に乗り込んで、、シートベルト確認して、、

雅「よし、行くか。」

和は、、またスマホで何か言いたそうに打ち始め、、

和『雅紀、ありがとうね^_^よろしくね。』

雅「ふふ^_^幼馴染なんだし気にするな^_^」

和「ふふ^_^」

和は、笑顔がほんとに可愛い。
こうやって笑ってくれるのも俺の前だけ。

一回、和の様子を見ようと思って、教室覗くと、、
すっごい警戒して、、話しかけられても何もスマホで打たず、、ゲームしてる。

その時やっぱ人のこと信用できないんだろうなって思ったんだ。

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