嵐しょーせつ。Part4
第7章 2つの心
朝から担任に捕まり、、
「、、試験を受ければ単位あげるから。」
和「、、、はい。」
ほんとどこもお節介。
こんな俺は放っておけばいいんだよ。
教室に入ると、周りからヒソヒソと何かが聞こえてきた。
「、、山風弟じゃん、、」
「うわぁ、、あいつまだ辞めてなかったんだ、、」
「雅紀くんと兄弟とかほんと嫌。」
「それ!わかるぅ〜」
、、、好きで双子に産まれたんじゃねーよ。
俺だって思ってるよ。兄貴の方がいいってことは。
それでちょっと崩れ始めたんだからよ。
雅「、、和也。ツンとしない。」
和「はぁ?んだよ、お前が無理やり連れてきたんだろ。俺は仲間と遊んでた方が楽しいんだ。」
雅「、、、」
和「だいたい、お前はお節介なんだよ。こんな俺ほっとけよ。正直言ってウザい。」
学校で、しかもクラスメイトがいる中、言いたいことだけ言って、、
和「今後一切、必要最低限のこと以外は話しかけんな。」
雅「、、、」
、、さすがに兄貴もおちこんだかな、?
ってかわかってくれたらそれで俺はいいんだ。
周りから“酷い”とか“最低”とか聞こえてくるけど、
俺はしっかり者の兄貴と比べられることが嫌で辛いんだ。