嵐しょーせつ。Part4
第7章 2つの心
兄貴は黙ったから俺は自分の席に着こうと思い足を向けた瞬間、、
雅「、、、和也」
和「、、んだよ、、(バチンっ)、っ、!?」
すっごい血相な色に変わった兄貴に、ビンタされた。
あんなヘラヘラしていて、誰にでもお節介で優しい兄貴が、、俺を叩いた。
その驚きは俺以外のクラスメイトにも同じで、、
雅「、、お前はバカじゃねーの?」
和「なっ、、!!
雅「お節介なのは、俺はお前を守りたいから。」
、、え、?
雅「12歳の時に親を亡くして、、身体の弱かったお前を何としてでも守ってやりたかったんだ。」
たしかに、昔から兄貴の方が身体しっかりしていて、、俺はちょっとした熱とか風邪とか日常茶飯事。
兄貴のそのしっかりとした身体は、、俺にとっては羨ましい。
雅「俺も正直、和也のことなんて放っておきたいって、、高校生なんだからもう自由にして気にかけないようにしようって、、」
和「だったら、しなきゃいいのに。」
そんな風に思っているのならば、、
雅「でも、出来ないんだよ。天国でお父さん、お母さんも見てる。それに、、俺ね?お母さんに約束したんだ」
、、、
雅「、、“和也のことは絶対に守る”って。」
、、はぁ?んだよ、、それ、、